28:物書き ◆MAGtVGUz8I[age]
2011/11/13(日) 00:39:57.10 ID:3kp+lkFe0
あたしは、神様になった。
何かが変わったわけでもないけど…、でも不思議な力が沸いてくる。
あたしを見て、ルワージュさんは言った。
「アリスさん、今日からあなたが魔法神です。あなたがたくさんの人を救うんですよ」
ルワージュさんの瞳からは涙があふれそうになっていた。
でも、あたしも人の事はいえないなあ。
目からぼたぼたと涙が溢れてきた。
たった一ヶ月だけだったけど、リーニアスさんの人柄はとてもよくて、すごく大好きになれた。
きっと、この出会いはとっても意味のあるものだったに違いないんだろうな。
「アリスさん、涙を拭いてください。これからリーニアスは人間として生まれ変わります。でも、彼がもともと神様であったという事実は変わりません。だからどうしても不安定な存在となってしまうのです」
…?
ルワージュさんが深刻そうな顔であたしに言う。
「リーニアスもそうですが、神が転生した後の存在はどうしても脆い。だから、アリスさん。あなたにしかできないことがあります」
あたしにできること?それはいったいなんなのだろう…。
「奇跡を起こしてあげてください。必ず、神が転生した存在に」
あたしは、息を呑んだ。
確かにそれはあたしにしかできないことだ。
あたしは、大きくうなずいた。
「ありがとう、アリスさん。ああ、そうだ。今日はアリスさんが魔法神になったことのお祝いをかねて、僕の神殿で一緒に夕飯を食べましょう!それにこの後、もう一人新しい神様が生まれるんですよ。そのお祝いも一緒に、ね?」
リーニアスさんは、本当にルワージュさんをよくしってるんだなあ、って思った。
「はい!じゃあ、今日の夜、うかがいます」
「ええ、そうしてください」
あたしは、一度、神殿に戻ることにした。
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今日はここまでです。
プロローグも佳境です。
明日も書くので見てくださいね!
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