62: ◆MAGtVGUz8I[age]
2011/11/23(水) 23:06:24.32 ID:lvx5i5lf0
アルミナは一人、応接間で主を待っていた。
「アリス、遅いなー」
ふかふかのソファーにどっかりとすわり、自分のために入れた紅茶を飲む。
「〜♪」
すると、鼻歌を歌いながらカオルが応接間の前を通りすぎた。
「カオル様、今お帰りですか?」
どうやら上機嫌なカオルを見て、アルミナは声をかけた。
「うんっ! 僕がお邪魔しちゃって悪かったね? アリスに仕事がんばって! って伝えといて」
「は…はあ」
ものすごく上機嫌なカオルを、アルミナは少し不思議な気持ちで見ていた。
かすかにカオルから香るアリスの香り。
それがどうしても喉に刺さったとれない魚の小骨のような感じで、心に突っかかった。
「まあ…アリスの部屋にいたんだから、当然よね…」
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