過去ログ - 生徒会長「――キスがしたい」 男「……ああ、良いぞ」
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107: ◆1IahjnNtgQ
2012/07/22(日) 02:34:56.23 ID:Upfq2Xn9o
会長父「言い方は悪いが、逆玉の輿じゃからなぁ」

男「断る理由が無い、ってか」

会長父「そういうことじゃな」

男「やれやれ。まったく……」

会長父「おや、男君は嫌だったのかな?」

男「嫌って訳じゃないが……釈然としない」

男「俺と相談する前に親が了承ってなると……なんだろうなこれ。俺の意思を尊重する気がないっていうのか、俺よりも家柄が大事なのかって思う」

会長父「そうじゃのう……そこは本当に難しい所じゃ」

男「おっと、すまん。せっかくの料理がまずくなる。この話はこれでおしまいで良いか?」

会長父「うむ、構わぬよ。さて、楽しく話に花を咲かせながら食事としよう!」

……………………
…………
……

――食事終了後、会長自室にて

男「ふぅ。食った食った」

生徒会長「ふふっ。良い食べっぷりだったよ。見ていてこっちが嬉しくなるくらいにね」

男「そうなのか? 俺にはよく分からないんだが」

生徒会長「そういうものなのだよ。……私の料理も、いつかあんな風に食べてもらえるのかな?」

男「まずくなければな」

生徒会長「……練習しておこう」

男「料理、苦手なのか?」

生徒会長「そういうわけではないが、なんと言えば良いんだろうな。何かが足りない気がするんだ」

男「ふむ?」

生徒会長「料理長は『いずれ分かる時がくる』と仰っているが……未だに、な」

男「……まあ、そんなに深く考えなくても良いんじゃないか?」

生徒会長「うん? どうしてかな?」

男「いずれ分かるっていう事は、時間が解決するものか、もしくは今の会長には無いものが関係しているかのどっちかだろ」

生徒会長「そこは経験や知識でどうにかするものじゃないのか?」

男「それだけじゃないモノもあるだろうさ。何かよく分からない、形として無いモノかもしれない」

男「もしくは、あまりに簡単すぎて灯台下暗しになっているか、かもな」

生徒会長「ふむ……なるほど」

コンコン

メイド「失礼します。お嬢様、宜しいでしょうか?」

生徒会長「ん? 構わないよ」

ガチャ

メイド「旦那様と奥様が御呼びでございます。いつもの場所へ、との事です」

生徒会長「ふむ、分かった。すぐに行こう。――では男、私は少し席を外そう」

男「ああ、行ってこい」

生徒会長「……一応言っておくが、部屋を漁るような真似は止してくれよ?」

――パタン

男「……案外、信用されてないのか俺?」


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