720:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[sagesaga]
2011/12/31(土) 04:04:18.79 ID:fdqwbSqv0
魔王子「貴様はどう思う。奴はまだ魔王でおるべきか?」
『いいえ』
魔王子「……即答かよ。何故である」
『魔王へ相応しいのは、王子……貴方様だと私は思います……』
『数百年以上も続いた……魔王独走の道も、このままでは終わります……』
魔王子「他の魔物が聞いたら殺されるぞ、貴様」
『構いませんわ』
『私が真にお慕いするのは、王子……貴方様です……』
魔王子「ほうほう?」
『魔族へ新たな光を、希望を与えられるのは、王子……いいえ、魔王様』
『貴方様です……』
魔王子「……」
魔王子「貴様、名を何て申す?」
『アルラウネですわ……』
魔王子「その名、しかと覚えた。感謝するが良い」
魔王子「……アルラウネよ。余はこれよりパパ上、否」
魔王子「魔王を討つ。その手伝いを貴様に命じるのだ」
アルラウネ『ああ……ああ……』
魔王子「勿論、応じるであろう? 貴様は既に、余の物だ!」
魔王子「余は魔王になるッ!! 貴様はその瞬間を見届けるのだ……」
アルラウネ『貴方様の仰せのままに……ああ、この時をどれ程待った事か……』
魔王子「では、こう申してやろう。待たせたな、と!」
魔王子「……次はしくじらん。確実に首を落とす」
アルラウネにより、魔王子は暗室から解き放たれた。
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