16: ◆qvIZyIvV7w[saga]
2011/11/21(月) 23:00:42.93 ID:suktknMH0
◆
ちなつ「ねえねえあかりちゃん、今度いつ空いてる?」
放課後のチャイムが鳴り終わり部室をそれとなく片付けているとき、ちなつちゃんはずっとくっついていた結衣ちゃんから離れてこそこそと私のほうへやってきた。
一瞬なんのことだかわからなかったけど、きっとお菓子作りのことだろうと察した私は「土曜日とかどうかなぁ」と答える。
17: ◆qvIZyIvV7w[saga]
2011/11/21(月) 23:05:07.66 ID:suktknMH0
私は戸惑いながらもこくんと頷いた。
まだ夕暮れ時には早く、少しくらいなら寄り道したって構わないだろう。
あかり「いいけど……」
18: ◆qvIZyIvV7w[saga]
2011/11/21(月) 23:12:51.64 ID:suktknMH0
結衣「あれ?あかり、帰らないの?」
不思議そうに結衣ちゃんが立ち止まった。
帰り道。
京子ちゃんも、先に歩き出していた足を止めて振り返る。
19: ◆qvIZyIvV7w[saga]
2011/11/21(月) 23:22:54.02 ID:suktknMH0
うちのお姉ちゃんは、優しい。
優しくて私を大事にしてくれるけど、大事にしてくれるゆえにたまに異常なほど私のことを心配するときがあるから、中学生になった今は少しだけそんなお姉ちゃんの存在が悩みの種だ。
結衣「ちなつちゃんもお姉さん、いるんだっけ?」
20: ◆qvIZyIvV7w[saga]
2011/11/21(月) 23:29:11.00 ID:suktknMH0
うおおおおっと謎の悲鳴をあげる京子ちゃんの声を聞きながら、私はちなつちゃんのお姉ちゃんはどんな人かなぁと想像してみた。
きっとちなつちゃんにそっくりな、可愛い人なんだろうなぁ。
結衣「それじゃ、私たちはそろそろ帰るね。ほら京子、行くぞ」
21: ◆qvIZyIvV7w[saga]
2011/11/21(月) 23:35:34.83 ID:suktknMH0
ううん、と当然のようにちなつちゃんが首を振って、私は「えぇっ」と声を上げた。
それならどうして私を誘ったんだろう。
嫌だったわけじゃないけど、こんなふうに放課後二人で一緒に寄り道するのは初めてだったから(寄り道したとしてもいつも結衣ちゃんたちがいるし)少し驚いてしまった。
でも、ちなつちゃんと本当に仲良くなれた証拠かなぁ。
22: ◆qvIZyIvV7w[saga]
2011/11/21(月) 23:36:11.06 ID:suktknMH0
今日の投下は以上です
ここまで見てくださった方、ありがとうございました
それではまた
23: ◆qvIZyIvV7w[saga]
2011/11/22(火) 19:42:06.60 ID:3CCGXJX90
こんばんは
投下開始
24: ◆qvIZyIvV7w[saga]
2011/11/22(火) 20:37:00.24 ID:3CCGXJX90
二人で歩きながら、色々な話をした。
朝からずっと、話しているはずなのに話が尽きることはなくって、むしろどんどん話したいことが湧き上がってきて。
気が付くとちなつちゃんの家に行ったときよく遊ぶ公園の前まで来てしまっていた。
そろそろ空は暗い。
25:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)[sage]
2011/11/23(水) 10:04:16.26 ID:vb3MfDp3o
いいね
期待してます
26: ◆qvIZyIvV7w[saga]
2011/11/23(水) 15:09:43.56 ID:S+WsVRMM0
ちなつちゃんはそれから、公園の脇にあるベンチに私を座らせると、自販機から二つ、缶ジュースを買って一つを私に渡してくれた。
あかり「いいの?」
ちなつ「私のおごり!昨日お姉ちゃんからお小遣いもらっちゃったんだ」
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