過去ログ - 初春「私に任せてください、垣根さん」
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31:sageわすれてたごめんなさい[sage saga]
2011/11/27(日) 21:23:04.28 ID:QB277Icr0

垣根は暫く黙って、視線を初春からふいっとはずす。
ごにょごにょもごもごと口の中で何やら呟いたようだったがあいにく初春は読唇術など使えない。
「なんですか?」と問いかけてみると、垣根はなんとも言えない表情でぼそっと言った。

「……ありがとな」

「はい?」

「はい? じゃねえんだよなんなんだよアンタわざとやってんのか?」

「冗談ですってば。怒らないでくださいよ、短気ですね」

「……。アンタがいなかったら、俺は死んでた。アンタのお陰で生きられてるから。
ありがとう。……さっきは悪かった、ヒネたこと言って」

「…………わ、ちゃんと謝ったりお礼言ったりできるんですね。驚きです」

「喧嘩売ってんのかコラ」

口の端を引きつらせる垣根は目つきも相当悪かったが、数分前と比べるとまったく怖くなかった。
それがなんだか、とても嬉しい。



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