過去ログ - 阿良々木「忍と出遭えて、良かった」
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17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(チベット自治区)
2011/11/23(水) 02:41:18.08 ID:ooj8npSA0
そうだ、僕に止めていい権利などない。僕の―僕が都合のいいようにこいつを
生かしたように。こいつにも僕を都合の良いようにしていい権利がある。
 吸血鬼にも涙はある。
 それは人間のように透明ではなく、真っ赤な血だ。
 彼女は流す、その血を。そして、僕も。
 「それでも、僕は―お前と共に、お前と一緒に生きたいんだよ!忍!それがどれだけ辛い道だとしても構わない!だから、一緒にいろよ!生きろ!死にたい?
それは叶わない願いだよ、忍。僕は皆を―不幸にする道を選ぶから……」
 「お前が明日死ぬのなら僕の命は明日まででいい――お前が今日を生きてくれるなら、僕もまた今日を生きていこう……そう言ったから、な」
 それは、永遠に誓った僕が、誰でもなく、僕自身に誓った約束だった。
 「……………ならば、儂は主が死ぬなら儂の命は明日まででいい――主が儂と今日を生きてくれるなら、儂はまた今日も生きていく……」
 醜い化物、吸血鬼たちは血を流し、口付けを交わす。
 僕らにまた一つ傷が増えた。それは前のような深い傷ではない。
 いや、深い傷だ。
 ――絆っていう、深い傷だ。



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