23:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(愛知県)
2011/11/24(木) 05:31:53.02 ID:rYhRcoYX0
ーー午後一時半、桜ヶ丘高校校門前
御崎「桜が舞い散るこの季節に、私は母校たる桜ヶ丘高校に帰ってきた。 思えば長く辛い道程であったけど、高校時代の思い出があったからこそ、私はここまで来ることができたのだと思う。 ……高校生活は本当に楽しかった。 卒業式や入学式でさえつい昨日のように思い出せる。 机の落書きも、廊下の傷も、窓際の風景も。 そしてこの高校は、すっかり変わってしまった私を受け入れてくれるのだろうか。 校庭の桜は、恩師は、かつての級友は、私を受け入れてくれるのだろうか。 ジャミラになってしまった、この私を」
真一「先輩はこの学校の出身じゃないし今は夏でしょうに。 ……それで、今のはなんだったんですか?」
御崎「よくぞ聞いてくれた! これぞ、経島六十六擬態の一つ、『故郷を想うジャミラ(円谷プロ)』弱点は水!」
真一「先輩、遂にウルトラ怪獣にまで擬態できるようになったんですね。 ていうか前より擬態の数が増えてませんか? 前は五十前後だった気が」
御崎「人はいつだって成長していくのさセリヌンティウス、男子三日会わざれば刮目せよとはよく言ったものだよアギュウスト」
真一「僕はメロスの友人でも与謝野晶子の息子でもないですし、先輩が男だったことには驚きです。 大体、他校にまできてるんだからもう少し大人しくしてましょうよ」
輝「そうよ経島。 いくら休日とは言っても人がいない訳じゃないんだから。 注目を集めちゃったら嫌じゃない」
御崎「いやーメンゴメンゴ。 なんつーか、他校ってテンション上げる何かがある気がするのよね。 他校への遠征が少ない弱小美術部だからしょうがないことでしょうけど。 そこのところどう思うかな、美術部部長の白の字」
真一「それを僕に聞きますか。 弱小美術部で悪かったですね。 というか、美術部に弱小も強豪も無いでしょうに」
御崎「まあそうともいう」
輝「そうとしか言いません」
御崎「んで? ワタクシたちをお招き下さった桜校の生徒さんは一体いつになれば現れてくれるのかしら?」
輝「やめなさいよそういうの。 ……でも確かに遅いわね。 一時集合なのに、もう一時半」
真一「時間にルーズな人なんですか?」
輝「そんなことないわよ。 しっかりとしたコだったし」
クズリ「なにかあったのかな?」
真一「妖怪関連でってこと? まあ無くはないだろうけど、」
御崎「それどころか大本命でしょ。 なんせ鵺だし」
クズリ「どういうこと?」
御崎「んにゃ、鵺にイタズラなんかされてるんじゃないかなー、って」
真一「?」
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