15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(関西地方)[sage saga]
2011/11/23(水) 23:13:23.23 ID:iCVRijr50
それにしても、まだ律先輩が電話に出ない。
一旦切ってからまた掛けなおそうかと迷っていると、やっと誰かが電話口に出た気配がした。
『もしもし、梓?』
「あ、澪先輩」
どうやら澪先輩は律先輩を鎮めてしまったらしい。
律先輩の声は全く聞こえなくなっている。
『ごめんな、梓。律の奴……』
「あ、いえ!気にしないで下さい」
律先輩と話したせいか、さっきよりもスムーズに言葉が出てきた。
澪先輩は『そう?』と言ってから、『そういえば歌詞のことで電話してきたって聞いたんだけど』
と話を変えた。さりげなく私が話しやすいようにしてくれたんだろうか。
「はい。澪先輩がどうやって作詞してるか聞きたくて。澪先輩はええと、……いつも
凄く可愛い歌詞、書いてるじゃないですか」
『ほんと?律なんかいつも私の歌詞は背中が痒くなるなんて言うんだけど……私で
よければ手伝うよ』
「ありがとうございます!」
手伝うと言ってくれた澪先輩に、電話だから見えないとはわかっているものの、私は思わず頭を下げた。
澪先輩はたくさん歌詞を作っているから作り方のコツや極意なんかを知っているはずだ。
せめて唯先輩や律先輩(ちゃんと考えてくるとは思えないけど)よりはいい歌詞を書きたかった。
やるからには真面目にやらないと気がすまない。
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