過去ログ - 梓「手、繋いでいいですか」
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2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(関西地方)[sage saga]
2011/11/23(水) 22:58:58.49 ID:iCVRijr50
「こんにちは」

太陽が真上に登った頃、私は久しぶりに部室に足を踏み入れた。
長いようであっという間に過ぎていった夏休みが終わり、受験生である先輩たちが いなかったため軽音部の活動がなかったから、久々に部室の空気を吸った私はなんとなくハイな気分になった。

「久しぶりだねえ、あずにゃん!」

唯先輩が嬉しそうに私に抱き着いてくる。
やっぱり久しぶりな唯先輩の温もりを感じながら、私は部室の奥に視線を移した。
澪先輩、ムギ先輩、そして律先輩がちゃんといた。

「梓、夏休み中中々集まれなくてごめんな?」

「夏期講習で忙しかったの」

澪先輩とムギ先輩が申し訳なさそうに言ってくるのを、「大丈夫です」と笑ってみせる。

「ていうかそんなこと言うのは律先輩の役目じゃないですか?」

夏休みの合宿以来、私の律先輩に対しての気持ちが変わった。
まだ少し苦手だと思う気持ちもあるけど、もっと律先輩と話してみたいと思った。
だから私は律先輩に何か言いたくて口を開いた。
しかし、以前からの癖かそれとも照れからなのか、そんな挑発的なことしか言えない。

律先輩は、ムギ先輩のもってきたお菓子をまさに今口に放り込もうとしていたところで、私が言葉を発した瞬間、喉の奥に落としたお菓子が詰まったのか「んぐっ」と変な声を出して咳き込んだ。


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