7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(関西地方)[sage saga]
2011/11/23(水) 23:05:47.69 ID:iCVRijr50
だめだ、何も思いつかない。
歌詞を考えながら歩いても一文字も浮かんで来なかった。
私は作詞には向いていないのかも知れない。
「何唸ってるのよ?」
突然バシッと頭を叩かれる。
隣にはいつのまにか純の姿があった。
「あぁ、純。ジャズ研、今日終わるの早かったんだ?」
「夏休み明けだからねー。皆色々抜けてて練習にならないんだわ」
「うちの場合はいつも抜けてるんだけどね」
純は「ふーん」と言って意外そうに私を見た。
「何よ?」と訊ねると、純はニヤッと笑った。
「いや、夏休み終わってなんか梓、変わったなと思って」
「そうかな?」
「うん、前までは軽音部のことそんな顔して言わなかったのに、今は垢抜けたっていうか。やっと軽音部の一員って感じ?」
「……そう、かな?」
純の言葉に、私は少しだけ驚き、ほんのちょっと嬉しくなった。
夏休みに見た溢れんばかりの星空の下、先輩たちの大きな背中を、律先輩の優しい声を、繋げなかった手を思い出す。
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