118:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(東京都)[saga]
2011/11/24(木) 03:29:32.37 ID:uFOG1DQZo
右腕の時計を見る。時刻は午後五時二分二十三秒。
「おいおいおいおい、二分も遅刻だぜ?翼ちゃん。らしくないなあ。まったくもって、ら
しくない」
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2011/11/24(木) 03:30:43.84 ID:uFOG1DQZo
「俺を呼び出しておいて、何がしたいんだにゃ?お前はただの馬鹿なのかにゃ?こうやっ
て、ご主人に対して変態的なプレイをして楽しむためだけに俺を呼んだっていうのか?だ
としたら、とんだ茶番。戯言だにゃ」
120:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(東京都)[saga]
2011/11/24(木) 03:31:18.31 ID:uFOG1DQZo
「何とか言えよ。ずっと黙ってねーでよ。それとも、図星刺されて黙ってるしかねーって
のか?内心怒り狂っているってーのに否定できないっていうのか?」
翼ちゃんはいらいらしたように言う。
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2011/11/24(木) 03:31:44.90 ID:uFOG1DQZo
「てめえは戯言遣いじゃなかったのかよ!嘘でも何でもその場を取り繕うことができなか
ったのかよ!」
ご主人をこんな状態にしたままでいいってのかよ!
122:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(東京都)[saga]
2011/11/24(木) 03:32:19.33 ID:uFOG1DQZo
「……さいごに『にゃ』って付けた方が猫っぽいぜ。翼ちゃん」
そっちの方が、萌える。
「っ!」
123:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(東京都)[saga]
2011/11/24(木) 03:32:50.51 ID:uFOG1DQZo
「そんなところからばれるだなんて、思いもしなかったな……」
「さっき言ってたことじゃないけどさ。本当、無視して来なければよかったのに」
「そんなこと、できるわけないじゃん。阿良々木くんから私に電話をかけてくるだなんて、
124:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(東京都)[saga]
2011/11/24(木) 03:33:19.83 ID:uFOG1DQZo
「障り猫に携帯を十分に操作できるわけがない。つまり、翼ちゃんは自我を保っているん
じゃないかってね。あくまで仮説だったんだけれど……」
「当てられちゃった、ね」
125:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(東京都)[saga]
2011/11/24(木) 03:33:49.00 ID:uFOG1DQZo
「さすがにね、どうにも我慢できなかった。いくらなんでも、どうして私だけがこんな目
に会わなきゃいけないだろうって思った」
「…………」
126:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(東京都)[sage]
2011/11/24(木) 03:34:40.20 ID:uFOG1DQZo
「高校二年生の冬、私は鬼に出会ったの」
「鬼?」
「そう、殺人鬼。阿良々木くんに、とっても似ている殺人鬼」
127:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(東京都)[saga]
2011/11/24(木) 03:35:21.74 ID:uFOG1DQZo
「私、訊いたんだ。その人に。その鬼に。『どうして人を殺すのか』って、そう訊いたの。
阿良々木くん、その人は、なんて答えたと思う?」
「さあね。気持ちいいから、とか、すっきりするから、とか。そんな風なことじゃないかな?」
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