121:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(東京都)[saga]
2011/11/24(木) 03:31:44.90 ID:uFOG1DQZo
「てめえは戯言遣いじゃなかったのかよ!嘘でも何でもその場を取り繕うことができなか
ったのかよ!」
ご主人をこんな状態にしたままでいいってのかよ!
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2011/11/24(木) 03:32:19.33 ID:uFOG1DQZo
「……さいごに『にゃ』って付けた方が猫っぽいぜ。翼ちゃん」
そっちの方が、萌える。
「っ!」
123:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(東京都)[saga]
2011/11/24(木) 03:32:50.51 ID:uFOG1DQZo
「そんなところからばれるだなんて、思いもしなかったな……」
「さっき言ってたことじゃないけどさ。本当、無視して来なければよかったのに」
「そんなこと、できるわけないじゃん。阿良々木くんから私に電話をかけてくるだなんて、
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2011/11/24(木) 03:33:19.83 ID:uFOG1DQZo
「障り猫に携帯を十分に操作できるわけがない。つまり、翼ちゃんは自我を保っているん
じゃないかってね。あくまで仮説だったんだけれど……」
「当てられちゃった、ね」
125:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(東京都)[saga]
2011/11/24(木) 03:33:49.00 ID:uFOG1DQZo
「さすがにね、どうにも我慢できなかった。いくらなんでも、どうして私だけがこんな目
に会わなきゃいけないだろうって思った」
「…………」
126:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(東京都)[sage]
2011/11/24(木) 03:34:40.20 ID:uFOG1DQZo
「高校二年生の冬、私は鬼に出会ったの」
「鬼?」
「そう、殺人鬼。阿良々木くんに、とっても似ている殺人鬼」
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2011/11/24(木) 03:35:21.74 ID:uFOG1DQZo
「私、訊いたんだ。その人に。その鬼に。『どうして人を殺すのか』って、そう訊いたの。
阿良々木くん、その人は、なんて答えたと思う?」
「さあね。気持ちいいから、とか、すっきりするから、とか。そんな風なことじゃないかな?」
128:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(東京都)[saga]
2011/11/24(木) 03:35:50.41 ID:uFOG1DQZo
理由なんてない。やりたいからやってる。
「つまり、翼ちゃん、きみはこう言いたいのかい?やりたいことができなかったから、ス
トレスがたまった。だから今は、やりたいようにやっているってそういうことなのか?」
129:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(東京都)[saga]
2011/11/24(木) 03:36:33.08 ID:uFOG1DQZo
「阿良々木くんに襲い掛かって……それでそのあとじゅ……ええーっと……十回忍野さん
と戦ったくらいで、障り猫は、一旦とれたの。だから、阿良々木くんは襲いたくて襲った
わけじゃないんだよ」
130:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(東京都)[saga]
2011/11/24(木) 03:37:08.49 ID:uFOG1DQZo
「阿良々木くんも自覚しているんでしょ?たとえ錯覚でも、覚えがあるんだから仕方ない
ことだよね。だったらいいじゃない!自分を嫌っても、私達、最低のままで、最弱のままで、
最悪のままで、人に迷惑をかけたまま生きていたって、人に悪影響を与えっぱなしで、そ
131:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(東京都)[saga]
2011/11/24(木) 03:37:35.89 ID:uFOG1DQZo
僕は翼ちゃんが泣きやむのを待って。
どうしても訊きたかったことを訊く。
「僕にできることはないかい?」
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