55:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(東京都)[saga]
2011/11/24(木) 02:00:43.92 ID:uFOG1DQZo
肝試しにだって使用されないだろうといったものの、実際、こうやって夜中に侵入して
みると、勝って知ったる他人の廃墟と言えど、そこそこ背筋の冷えるものはある――まして。
ましてこの廃墟の中には、本物のお化けがいるというのだから――尚更だ。
お化け。
妖怪。
怪異。
外観以上に荒れ果てた建物の中、瓦礫やら廃棄物やらを避けつつ階段を、最上階である
四階まで寄り道なしで昇る。
そして四階に三つある部屋――どの部屋もかつては教室として使われていた――のドア
のノブを、近い順に、大した意図もなく開けていく。
一つ目の扉も、二つ目の扉も外れ。
今日は運が悪いらしい。
いや、運がよかったことなど一度もなかったか。
三つ目の扉――最後の扉を開ける。
その中には吸血鬼もどきの幼女と――
「あれ……忍野さん、こんな夜中にどこに言っちゃったんだろう?」
どこかに隠れている可能性もあるので、一応敬語は外さずに、呟いてみる。
が、僕の呟きがリツイートされることはなかった。
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