92:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(東京都)[saga]
2011/11/24(木) 03:04:19.52 ID:uFOG1DQZo
玄関から白い翼ちゃんが出てきて、その後跳んで行ったこと。
指が持っていかれるほどの、敏捷性と、力を持っていること。
彼女の両親は救急車に任せたこと。
忍野は話が進むたびに顔を曇らせ、そして通常では感じられないような気迫が体中から
滲み出していた(ような気がした。僕には見えないのでわからない)。気迫。威圧感。ま
るで、自分とは所属する世界が違うのではないかと思わせるぐらいの、それは強者の気迫
だった。
「――阿良々木くん」
一通り話し終えると、忍野はその大仏よりも重たそうにしていた唇を、そっと開いて言
った。
「御両親は、その後どうなったのかわかるかい?」
「え?ああ、いや、おそらくそのまま入院していると思います。ただの気絶って感じじゃ
なかったみたいだし」
物のように投げられたのに、その衝撃で目覚めることはなかった。かなりの重症である
はずだ。
それは、ただの気絶じゃあない――普通でない――非常識――怪異の仕業。
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