過去ログ - 翼「これも、また、戯言かな」
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93:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(東京都)[sage]
2011/11/24(木) 03:06:32.13 ID:uFOG1DQZo
「――忍野さん」

 僕は訊いた。

「そもそも、その怪異――障り猫は、どのような体質や、能力を持っているものなんですか」
以下略



94:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(東京都)[saga]
2011/11/24(木) 03:07:31.96 ID:uFOG1DQZo
「死に至ったって例はないらしいけれどね。だから、御両親がお亡くなりになるなんてこ

とはないだろう。吸われてしまっても、いずれは回復するさ――阿良々木くんの指のよう

にね」
以下略



95:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(東京都)[saga]
2011/11/24(木) 03:07:58.41 ID:uFOG1DQZo
「まあ、おんなじ中途半端でも、吸血鬼ちゃんなら、勝てるだろうけれどね。なんてった

って、怪異の王――吸血鬼なんだから。元吸血鬼と元人間では違ってくる」

「……じゃあ、忍野さん」
以下略



96:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(東京都)[saga]
2011/11/24(木) 03:08:25.67 ID:uFOG1DQZo
008

 どうもはじめまして。ぼくは×××××ともうします。

 ああ、きみのことはちゃんとこよみからきいているよ。
以下略



97:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(東京都)[saga]
2011/11/24(木) 03:09:17.34 ID:uFOG1DQZo
「兄さん、朝だぜ」

「お兄さん、朝だよ」

 「起きよう」と、火憐ちゃんと月火ちゃんは僕の事を起こしに来てくれた。
以下略



98:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(東京都)[saga]
2011/11/24(木) 03:09:43.31 ID:uFOG1DQZo
 ――阿良々木くんみたいな熱血野郎は大好きだけれど委員長ちゃんのようには誰にもな

れないよ――

 ――ここから先はプロの仕事だ。きみの出張る幕なんかじゃないんだよ――
以下略



99:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(東京都)[saga]
2011/11/24(木) 03:10:13.73 ID:uFOG1DQZo
009

 五月一日。月曜日。ゴールデンウィーク三日目。

 いつものように火憐ちゃんと月火ちゃんに優雅に起こされ、僕は登校する。
以下略



100:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(東京都)[saga]
2011/11/24(木) 03:10:41.00 ID:uFOG1DQZo
 階段を昇り、四階、昨日と同じ教室へ向かうと、吸血鬼幼女の姿はなく、忍野しかいな

かった。昨日と同じようなアロハシャツを着ていたが、しかし、その姿はまるで別人だっ

た。
以下略



101:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(東京都)[saga]
2011/11/24(木) 03:11:18.52 ID:uFOG1DQZo
「そう、障り猫に負けた。昨日から、百回ほどバトって千回ほど負けている」

 にやりと笑って、忍野は言う。

 その笑顔は、僕にはまったくわからない。
以下略



102:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(東京都)[saga]
2011/11/24(木) 03:11:54.79 ID:uFOG1DQZo
「もちろん、僕はだからといって手を抜いたりはしなかったよ。本気で挑んだ――委員長

ちゃんには決して返せないような借りが、僕にはあるからね。そこで変な気遣いはしなか

った」
以下略



103:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(東京都)[sage]
2011/11/24(木) 03:13:48.71 ID:uFOG1DQZo
 人の良心や同情心に付け込む怪異。

 人の心に、付け入る怪異。

 僕のような怪異。
以下略



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