過去ログ - ほむら「上条♪」 マミ「上条くん♪」 当麻「あばばば……」
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192: ◆J0nZQhi5n4XG[saga sage]
2011/12/24(土) 10:02:22.11 ID:LYNCh8Sf0
「っだあああぁぁぁぁぁっ!」

『がっふぅぅう!?』

突如現れた上条が、思い切り魔女を殴り飛ばした。
……このパターン、多いな。
相変わらず、上条に頼りきりになってしまっている。
反省しないと。あんなまがいものに、心を乱されてしまったことも含めて。
やはり、本物は違う。その姿一つだけで、私の心を震わせてくれる。
私の心臓が、血肉が、全てがざわめきだす。

「ほむら。魔女に何言われたか知らねーけどな・……俺は、お前に出会えて良かったと思ってる。それを忘れるな」

『はっ……偽善者が。自分の記憶を奪った魔法少女が憎くないのか?』

「ああ、ないね。そもそもそんなこと、記憶にねえ」

『屁理屈を!』

奇声を上げて上条に襲い掛かる魔女。
しかし、上条は完全なる自分のコピーであった時計の魔女の手下との戦いを経験しており、
更にこの魔女の擬態はあくまで姿と記憶を映し取るだけのものであったため、上条にとってはただの的である。
強さも速さも、上条の足元にも及ばない。

飛び掛かってきたら殴る。
殴り掛かってきたら右手で受け止め、蹴る。
怯んだところに思い切りデンプシーロールをぶちかます。

街の不良が格闘技の達人に挑んでいるようなもので、魔女は上条に一撃も加えられない。
巨大な魔女との戦いが続く中で、上条の戦闘スタイルはちょこまか動きながら攻撃の機会を窺うものだと勘違いしていたが……
人間の尺度に当てはめた場合、彼のそれは、間違いなく体力任せのインファイトだろう。

攻撃を受け止め、胴を連続で殴打。覆い被さるように迫ってきた魔女をいなして背後に回り込み、足を払ってダウンさせる。
魔女はふらふらと立ち上がるも、今度は二度の中段前蹴りからのミドルキックで吹き飛ばされた。
そこまでやってから、上条は暁美の方へ向き直り、目線を合わせるように屈み込んだ。

「……ほむら。大丈夫だ、俺も皆も、お前のことを恨んじゃいない。お前は、俺達の仲間で味方で友達だ。安心しろ」

「でも、でも……私はっ」

「お前にとって、今まで見捨ててきた世界の存在はお前の罪……なんだよな。でも、大丈夫だ。大丈夫。信じろ」

「なんで……どうしてあなたは、そこまで……」

「お前が罪人なら、俺だってそうさ。罪の一つや二つ一緒に背負ってやれなくて、何がダチだよ」

「……ごめんなさい。そして、ありがとう」

「ああ。こっちこそ、俺と出会ってくれて、ありがとう」

そう言って上条は再び立ち上がる。
背後には擬態を解き、醜悪なその姿を晒しながら飛びかかってくる魔女。
だがしかし、上条は後ろを振り向いたまま言った。


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