過去ログ - ほむら「上条♪」 マミ「上条くん♪」 当麻「あばばば……」
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88: ◆J0nZQhi5n4XG[saga]
2011/12/04(日) 23:25:23.28 ID:UG1/BT/P0
・上条さんの火曜日

火曜日。
最近なんとかついていけるようになった授業を終え、部活に少しだけ顔を出してから俺は家とは反対の方へ足を向けた。
この日は、いつものスーパーで特売をやっているのだ。美味い夕飯のために、ちょっとした寄り道である。
一度家に帰ってから来ているマミさんと合流し、一緒にスーパーへ向かう。

「あ、マミさん。今日も一緒に行きますか?」

「そうしましょう。今日は何を買おうかしら……」

マミさんは事前に食事のメニューを決めておかないタイプらしく、割と時間がかかったりする。
まあ、だからといってどうってこともないんだけどな。迷惑になるほど長いってわけじゃないし。
上条さんの不幸体質の方が、余程迷惑ってもんだろう。
マミさん家の経済状況に、俺と一緒に特売に行くことによるマイナスが発生しているんじゃないかと、不安でならない。

最近は陽が落ちるのも早くなってきた。
夕陽に照らされてほんのり赤いマミさんの顔に見惚れながら、二人で並んで歩道を進む。
くだらないことやとりとめのないことを喋りながら、ゆっくりと。

「ああ……平和だ」

「ん。そうね……幸せだわ」

もうちょっと早足で歩けばもうちょっと上等な特売品が買えるのだろうけれど、
でも俺は、そんなことをする気にはならないのだった。
夕陽の赤と、マミさんの金色と。どんな画家にも捻り出せないだろう綺麗なこの二色の傍にいられるのに、
わざわざその貴重な時間を早く終わらせてしまいたいわけがない。誰だってきっと、そう思う。

そんなことを考えていると、たまたま、マミさんと手が触れ合った。
強いて言うなら先程車が来たときにより歩道の内側によったのが原因か?
慌てて手を退けようとするが、それは叶わなかった。
マミさんに、その手を握られたから。


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