過去ログ - ほむら「上条♪」 マミ「上条くん♪」 当麻「あばばば……」
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89: ◆J0nZQhi5n4XG[saga]
2011/12/04(日) 23:25:51.88 ID:UG1/BT/P0
「……マミ、さん?」

「……嫌、かな」

顔を挙げると、彼女は凄く心配そうな、嫌と言われたらどうしようという雰囲気を前面に押し出している。
……全く、いつもいつもこの人は。嫌なわけ、ないじゃないか。
本当、クラスの男子とかにはこういう表情を見せないでほしい。なんて、下らない独占欲を押し退ける。
彼女が幸せであれば、俺はそれで構わない。

「……いーえ、嬉しいです」

それだけ言って、俺もその手を握り返す。
……ん、ちょっと冷たい。
最近寒くなってきたもんなぁ。

「……上条くん、手ぇ冷たいね」

「……マミさんこそ、冷えてますよ」

現在、顔面だけはかなり高温だけどな。
夕陽があるからバレやしないだろうが、ああ、顔赤くなってるだろうな。
ちらりとマミさんの方を見やると、先程より顔に差す赤みが強くなっているような。
……こういうときくらい、自惚れたっていいよな。

「今度の休み、一緒に手袋買いに行きましょうか」

「! ……お揃いのやつに、しましょうよ」

「大賛成です」

それだけ言って、会話は終わった。
お互いに手をより強く握りしめる。ああ、温かい。
戦場でお互い血塗れになりながら手を繋いだあの時と同じく、ひたすらに温かい。
逆の手は凄く冷たいけれど、そこはポケットの防寒性能に期待しようじゃないか。
特売よりも夕飯よりも、今はただこの手の温もりだけを感じていたい。


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