過去ログ - 黒子「……好きにすれば、いいですの」
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26:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(岡山県)[sage saga]
2011/11/26(土) 01:46:14.61 ID:Cp32iA0do
「はぁ、夢見が悪かった、ですか」

「そ、そうそうそうなの! ちょっと、とんでもない夢みちゃって!」

 公園。

 美琴から渡されたヤシノミサイダーを手に、飾利がオウム返しに言った。

「それって、どんな夢だったんです?」

 問うたのは涙子。彼女の手にも飾利と同じ経緯で、サイダーがある。

「ふえっ!?」

 ピリッ、と稲光が漏れた。

「ちょ、ちょっと佐天さん」と、飾利。

「えー、でも気になるじゃん。第3位すらも動揺させる夢! どーんな内容なのかなーって」

 歌うように言いながら、横目で美琴を見る。

 件の電気娘は、「ふにゃふにゃ」と赤くなり始めた。

 これは恋話だ。ゴシップだ。からかいのネタだ。

 そういう話が大好物の涙子が、見逃す手はない。

「そ、それはその…」

 飾利としても気にならないわけではないが、美琴はさっきまでベンチを中心として同心円状5メートルに無差別落雷をさせていたのである。命をかけてまで聞きたいとは思わない。

「御坂さーん」

「にゃにゃにゃにゃに!?」

「好きな人の夢ですよね?」

 初太刀からおもいっきりいった。正に単刀直入。

「に”ゃ!?」と美琴。前髪で電撃が弾ける。

「ひゃ!」と飾利。頭上で花が一輪焦げた。

「あのいつも一緒にいる、黒ツンツン髪の高校生さんですよね?」

 さらに斬りこんだ。これぞ一刀両断。

「ふぎゃ!?」と美琴。襟首がパリッと鳴った。

「ひょえ!」と飾利。今度は三輪まとめて焦げた。

「しょ、しょれは、しょの……」

 美琴は完璧に真っ赤。ほんの数時間前と同じように、サイダーを持ちながらツンツンと指先をあわせる。


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