過去ログ - 黒子「……好きにすれば、いいですの」
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25:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(岡山県)
2011/11/26(土) 01:44:55.12 ID:Cp32iA0do
「ぅうん…やぁん……」

 小さくなった快楽と、与えられると予想した快楽。

 原始の欲望を求めて腰が指を追う。

 だが彼はそれを与えない。

 むしろ白井の動きにあわせ、ギリギリの触感をキープしながら、指を運び続けた。

「やぁ……やぁ……」

 むずかる声と、強くなるシーツを握る力。

 子供のような仕草に、彼が苦笑する。

 しかし彼の所作に変化はない。

 指はゆっくりと円を描き、白井の腰もまた、ゆっくりと円を描く。

「あぅ……だめです……やぁ……あ……だめ、ですのぉ……ああぁん……あっ、あっ、あっ!」

 刺激は一定。

 だが入力される快楽は、長い時間をかけて川の底に泥が溜まるように、白井の未成熟な身体に蓄積され続けていく。

「あぁ……もう、もう……」

「どうしたんだ、白井」

 彼が、わかりきった問いを放つ。

 白井は答えるしかなかった。

「もう、もう許して……許してくださいまし……もうわたくし……我慢できませんのぉ……」

 無意識に出たであろう言葉。無意識にでた、懇願の言葉。

 しかしそれを聞いた彼の指は、

「だめだぜ、白井」

 すっ、と湿地から離された。

「ああぁぁ…」

 哀願の声が響く。

 自分で触れようとするだけの思考も停止しているのか、ただ腰だけが、独立した生物であるかのように、クネクネと動いていた。

「もっとしてほしいか?」と、彼が瞳を覗き込んだ。

「は……」

 唐突な問いに、一瞬だけ白井の返事が遅れ――しかしすぐに白痴のような笑みを浮かべた。

「はい……してほしい、ですのぉ」

 トロリ、と、白井の口の端から、涎が零れる。

「……」

「してください……もっと、気持ちよく……」

 はぁはぁと、犬のように軽く舌を出し、荒い呼吸が重なる。

「それじゃあ、」

 彼が白井の耳元に口を寄せた。

「四つん這いになるんだ」

 ふっ、と白井の耳に息を吹き掛け、続けた。

「犬みたいにな。そうすれば、続けてやるよ」


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