過去ログ - 黒子「……好きにすれば、いいですの」
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661:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県)[sage saga]
2012/05/22(火) 02:46:49.96 ID:e7oiSUbqo

 同時刻。

 スキルアウト御用達のホテルの一室。

 水音が響いている。

 何かを舐めているときに起こるであろう、水音が。

「……ってことは、佐天って娘の方はそれなりに順調なんだな」

「んっ、ぷあ……はい、大丈夫だと思いますの。この二週間で、7回は成功しておりますし」

 ベッドに腰掛けた全裸の彼の両膝の間で、その股間に顔を埋めていた制服姿の白井が口を離して返事をした。

 頬にかかった髪を掻き揚げ、耳にかけながら彼を見上げながらも、その繊手は起立したペニス――彼女自身の唾液に塗れている――に絡み、ゆるりと上下に動いている。

 手の動きに合わせて、ツインテールが小さく揺れ、指の間から跳ねた唾液とカウパー氏腺液が、常盤台中学校制服の胸元に染みこんでいった。

「じゃあ明日からは」彼はちらりとベッドのサイドボードに目を向け、そこに置いてあるカプセル型錠剤を見た。「あれを『投与』するんだ。それをまた二週間続けてくれ」

 『投与』。

 あの日。

 心が折れ、そして救われなかった日から二週間。

 白井は、彼の命令で佐天涙子の体内に媚薬を転移させ続けていた。

 涙子が飾利に会いに支部に来るたびに、遅溶解性のカプセルに入った媚薬を、だ。

 流石に毎日ではない。しかし、この二週間で言えば7回ほど。

 おそらく涙子は『投与』された日の夜、とても身体の疼きを抑え切れなかったはずだ。そしてまた、回数を重ねるごとに、自らが貪ることのできる快楽が増大していくことに気がつき、戸惑い、そして――期待しているはずである。

 その心理が、白井には手に取るようにわかる。何しろ、自分が歩んでみた道なのだから。

 明日からはそれがさらに効果の強い薬に代わる。

 佐天涙子はどうなってしまうのか、それは想像に難くない。そしてそれがどういう意味を持つのかも。

 だが――

「はい、わかりましたの」

 頷く白井。

 その瞳には、一切の迷いがなかった。

 友達で、仲間を裏切っているというのに。

 言われたことをそのまま実行しようとする、純粋な承諾だけしか、そこにはないのである。


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