過去ログ - 阿良々木「僕は傷つくのが、怖かった」
1- 20
11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(チベット自治区)
2011/11/26(土) 21:07:13.03 ID:JGoIo9qY0
「あ……阿良々木は、若葉が好きなんだもんな……。そんなことで……口出すなんて、おかしいよ阿良々木」
 その言葉を聞いて僕の心の奥底で何かがぶち切れた。
 そんなわけねえだろ。
 「僕は、お前らの……為……に?」
 ここでようやく。
 本当にようやく気づいた。
 これは二人の為なんかじゃない、僕の為だった。
 助けるなんて馬鹿げている。
 何もできない自分が嫌で。
 自己満足で。
 怒りをぶつけたに過ぎない。
 今までだって、そうだった。
 ――恩は要らない。見返りは求めない。そんなもののために、助けているわけじゃない――
 真っ赤な嘘だった。
 確かに表面上は全く求めていなくても、はっきりと求めているものがあったじゃないか。
 自己満足だ。
 僕は今回も助ける事ができたという、満足感と、事実が欲しかったんだ。
 頭が痛い。だが、もう戻れない。
 「とにかく、やめ……ろよ」
 「何にも、知らないくせに……」
 電話は切れた。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
25Res/14.07 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice