過去ログ - 阿良々木「僕は傷つくのが、怖かった」
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2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(チベット自治区)
2011/11/26(土) 21:02:04.07 ID:JGoIo9qY0
こよみメモリー


001

 高校生になってから僕が人と関わる事を避けてきた事は今まで散々語られていたが、その理由を明かしたことは無い。
 ――人間強度が下がるから。
 僕はそれを理由にして、誰とも関わらずに居た。
 でも。それは最後まで貫くことは出来なかった。
 羽川翼という人物によって、そしてその羽川と引き合わせていったものは、怪異だった。
 鬼。
 僕は高校三年生の春休み、美しき吸血鬼キスショットアクセラリオンハートアンダーブレードを助けてしまった。
 その吸血鬼は訳あって僕の影に住み、リンクしている。
 彼女と出遭わなければ僕はきっと貫けていたかもしれない。
 いや、それは叶わないだろう。
 羽川翼という生まれながらの委員長のような奴が居る限り、それは叶わなかっただろう。
 元々僕はそんなことが出来るような人柄ではなかった。むしろ、人と関わっていないと潰れてしまいそうな奴だったと思う。
 語るべきなのかもしれない。
 本当は、知っていた。
 人を助ける事が、どういうことかなんてことぐらい。



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