過去ログ - 阿良々木「僕は傷つくのが、怖かった」
↓
1-
覧
板
20
7
:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(チベット自治区)
2011/11/26(土) 21:05:29.24 ID:JGoIo9qY0
004
ここ最近の疲れが溜まっていたせいか、いつの間にか眠りについていたようだ。
妹達に叩き起こされた僕は支度を済まし学校へ向かった。
いつもなら通学路で鉢合わせするはずの二人には会わなかった。
違和感が生じた。それ以上に、胸騒ぎもしていた。
何かが起きるような。そんな気がしていた。
005
教室に重苦しい雰囲気が漂っていた。
その雰囲気を一番感じ取っている奴が、目に見えて居たのだ。
源若葉だ。一目瞭然だった。
クラス中の女子が何故だか源を避けている。全く状況が読めない。
それよりおかしい事がもう一つあった。
何故慶園寺は源を他の女子達と同じように他人事のように見ているのかということだ。
「慶園……寺?これは一体……」
「あ……阿良々木か。なんでもないから、さ。気にすんなよ、阿良々木」
「なんでもないわけ……ないだろ?」
そうだ。なんでもないわけがない。
三年間ずっと一緒の親友が冷たい目でその親友を見ているんだ。
なんでもないわけがない。
「だから、なんでもないって!」
「だから、なんでもないわけないだろ!」
お互い譲らず言い合っている。
「これは私達の問題だから!入って……来んなよ」
心に穴が空くように胸が痛かった。
なんだか全てが壊れていくような気持ちがぐつぐつと腸を煮やしている。
誰にもぶつける事ができない想いが、胸に、重さとなって圧し掛かってくる。
ここで疑問が浮かび上がってきた。
僕はどっちの味方をすればいいんだ?
二人に、仲直りをして欲しい。仲が険悪になってしまったのは目に見えているからだ。
どっちが正しいんだ?概要を全く知らない僕には何もしようがない。
だから僕は自分の判断で、勝手に。
源若葉を。
正義にした。
<<前のレス[*]
|
次のレス[#]>>
25Res/14.07 KB
↑[8]
前[4]
次[6]
板[3]
1-[1]
l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。
過去ログ - 阿良々木「僕は傷つくのが、怖かった」 -SS速報VIP http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/kako/1322308708/
VIPサービス増築中!
携帯うpろだ
|
隙間うpろだ
Powered By
VIPservice