過去ログ - 佐天「過ちを超えて、気付く本当の優しさ」
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◆HOZlQYR1MY
[saga]
2011/11/26(土) 23:02:42.97 ID:ovUENf+W0
一人の少年が路地裏を歩く。自分の家へと帰るために。
家には自分を待ってくれている家族がいる。過ちを犯した、クソッタレな自分を
受け入れてくれる、自分にはもったいないほど暖かな存在。
傷ついた自分を、自分の闇ごと纏めて包み込んでくれる、優しい存在。
そこでふと思い出す、先程の光景。自分には似合わない事をしたな、と自嘲の笑みを浮かべる。
「俺も、あいつに感化されすぎだな…まァいい、とっとと帰るか」
彼の足音のリズムが加速する。彼を待つ人たちの下へ帰るために。
少年―一方通行―はいつものように路地裏を歩く。傷ついた翼を広げて――
薄暗い路地裏で、ひとりの少女が佇んでいる。少女の名は佐天涙子。
彼女は先程までスキルアウトの方々に絡まれていた。しかし、彼女はひとりのヒーローによって救われた。
どこまでも真っ白で、燃えるような紅い瞳を宿したその少年に。
その少年の瞳を除いた瞬間、佐天は彼の抱えている深い闇と、その狭間で揺れ動く
強い意志を感じたような気がして、暫く彼の瞳に魅入っていた。
2,3言交わして、彼が去った後も佐天は先程の余韻を感じていた。
しかし、いつまでもそこに留まっている訳にもいかず、彼の言ったとおりにすぐに帰ることにした。
「……また、会えるといいな」
名前も言わずに去っていった少年に、少なからず興味を抱いた佐天は、早足で自分の寮へと帰る。
今だけは大事にしていたい、抱かれていたい、汚れのない未来の手(ときめき)を護るように……
佐天涙子は知らない。この後彼女たちを待ち受ける運命を――
無敵への憧れから禁忌に手を染めた少年と、力を求めるあまりに大切なものを失った少女。
似ているようで似ていない二人が出会ったことにより、運命の歯車が回りだし、
その歯車は二人をも取り込み、さらに拡大していく。
再び彼らが相見える時、彼らが奏でる最後の旋律(Last Impression)は、出会った時とは違うメロディを奏で
観客はその音色に合わせ終わりのない世界(Endless Waltz)を創り上げる。
彼らが造った世界で、彼らが目にしたものとは・・・・・・・・・
―――最強(さいじゃく)と最弱(さいきょう)が交差する時
物語は始まる―――
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