過去ログ - マリーダ「了解、マスター」グラハム「マスターとは呼ぶな!」三機目
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◆FnwJR8ZMh2
[saga]
2011/11/29(火) 00:04:51.09 ID:GDLiPHVAO
ホーマー「勉強は、うまくいっているか」
マリーダ「はい、何一つ滞りなく」
ホーマー「そうか……」
今年で十三歳。どことなく大人びてきている風貌は、妻曰わく【将来は別嬪さんね】とのこと
絹のように細い栗色の髪も、背中の中程までに伸びていた
群青の和服に赤の帯、髪には簪。憂いを帯びた蒼の瞳は、整った顔立ちと相まって実に美しく輝いている
妻が彼女に着せたいといった着物は、もう戸棚に入り切らぬほどにその数を増やしていた
口数はまだ少なかったが、これでもまだいい方なのだと納得していた
ホーマー「……先生が褒めていたぞ、もう教えることが無いくらいだとな」
マリーダ「そうですか……」
ホーマー「何か学びたいことがあれば、いつでも言え」
マリーダ「ありがとうございます、ホーマー司令」
ホーマー「……うむ……」
添水の嘶きが庭に響き渡り、小鳥が空へと舞い上がる
会話が途切れてしまうのは少し悲しかったが、今ではこのむずがゆさも癖になってきたくらいであった
ホーマー(二年前に比べれば……本当に良くなったものだ)
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