過去ログ - マリーダ「了解、マスター」グラハム「マスターとは呼ぶな!」三機目
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◆FnwJR8ZMh2
[saga]
2011/11/29(火) 00:39:43.90 ID:GDLiPHVAO
スレーチャー「アイツな……孤児なんだ」
ホーマー「!」
足を滑らせ、助けようとしたギルボアと一緒にリアルドの翼を転げ落ちていくグラハム
彼の方を向き、スレーチャーは呟くように話し始めた
スレーチャー「親がいないからって特別扱いはしねえさ……だけどアイツはどこか壁を作って、何事も独りでこなそうとしちまう節がある」
スレーチャー「意地なんだろうなぁ。自分一人でやれるんだって信じたいのかも知れんし、もしかしたら誰かに手痛く裏切られたのかも知れん」
スレーチャー「詳しいことは何一つ解らん……話してくれないからな」
ホーマー「……」
スレーチャー「孤児院でも訓練基地でも友達と呼べる存在はいなかったらしい……教官がいくら忠告しても人の輪には入れなかったそうだ」
ホーマー「協調性に欠ける兵士は味方を殺す」
ホーマー「貴様は、そんな男を後継者にするつもりなのか」
スレーチャー「ふふ……まぁ、最後まで聞いてくれや」
ホーマー「…………」
グラハムはペイントにまみれ、整備士達と笑いながらモップを掲げている
そんな暗い男にはどうしても見えなかったが、スレーチャーの見立てに間違いがあるとも思わなかった
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