過去ログ - マリーダ「了解、マスター」グラハム「マスターとは呼ぶな!」三機目
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336:>>1 ◆FnwJR8ZMh2[saga]
2012/07/22(日) 02:22:21.75 ID:szfvAdVAO
――輸送機・格納庫――


 暗い――夜の闇をそのまま引き込んだかのような黒に塗りつぶされた、格納庫の内部
 そこには大柄な男が二人、通信機を音声のみで作動させ突っ立っていた
 
ヤザン「……仕上げるのに随分と時間がかかったじゃねえか、あぁ?」

「…………」

 右に立つ金髪の男……ヤザン・ゲーブルは、隣の男を睨みつけ喧嘩腰で言葉を投げつけた
 対して、もう一人の男……赤毛で中性的な面もちの青年は、どこ吹く風といった表情で手元のコンソールを叩いている
 険悪な雰囲気であることは違いないのだが、とどのつまり、どこか煮え切らない空気なのだ

「勘違いは困る。我々の仕事はこれを国連軍から受け取り、迅速に送り届けることだけだ」

ヤザン「だぁからよぉ! 基地が丸々吹っ飛ばされてからじゃ、迅速も何もあったもんじゃねーっつってんだよッ!」

『それくらいにしてやりなヤザン』

ヤザン「プルツー……」

『このMSの改良自体は完全に国連に任せてたんだ、こいつらの責任じゃあない』

『だが事に気付くのが遅かったのは認めるよ……悪かった』

ヤザン「……けっ、謝られたって負けは負けだぜ」

ヤザン「第一、お前が謝る理由が……」

「照明を点ける。確認をしてくれ」


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