過去ログ - マリーダ「了解、マスター」グラハム「マスターとは呼ぶな!」三機目
1- 20
337:>>1 ◆FnwJR8ZMh2[saga]
2012/07/22(日) 02:37:22.51 ID:szfvAdVAO
 青年の言葉から数拍間を置いて、闇を切り裂き天から光が差し込んだ
 ライトアップされたのは深緑の装甲に身を包んだ国連軍最新鋭MS・GN―X
しかし、その外装は通常の機体とはかけ離れたモノに変わっていた

ヤザン「ほぉ……!」
以下略



338:>>1 ◆FnwJR8ZMh2[saga]
2012/07/22(日) 02:39:15.56 ID:szfvAdVAO
 ヤザンの視線が、自身の専用機からゆっくりと左にずれていく
 大型アンテナを搭載し通信機能を増強、各種武装を追加しつつ基本性能を全て底上げしたエースパイロット専用GN―X
 それがこの格納庫には【二機】、存在していたからだ

ヤザン「コイツは何だ? サーシェスのか、それともお前等のか?」
以下略



339:>>1 ◆FnwJR8ZMh2[saga]
2012/07/22(日) 02:45:46.97 ID:szfvAdVAO
 命のやりとりの場を、指折り数えて待ち望むヤザン
 青年は、首筋を冷たい何かが伝うのを確かに感じていた
 目の前の男が、人のようで違う、一種理を外れた野獣のように感じられた、恐らくはそのせいなのだろう

 ・
以下略



340:>>1 ◆FnwJR8ZMh2[saga]
2012/07/22(日) 02:48:27.55 ID:szfvAdVAO
――翌日・司令室(臨時)――

マネキン「貴公等が今回の臨時便に同乗した補充要員か」

ジニン「はっ! バラック・ジニン少尉他五名、本日を以てグッドマン司令及びマネキン大佐の指揮下に転属致します」
以下略



341:>>1 ◆FnwJR8ZMh2[saga]
2012/07/22(日) 02:50:22.24 ID:szfvAdVAO
マネキン「グラハムは今、臨時便の方か?」

マリーダ『はい、マスターならば恐らく、ダリル少尉とフェルト・グレイスの搭乗に立ち会っているはずです』

マネキン「そうか」
以下略



342:>>1 ◆FnwJR8ZMh2[saga]
2012/07/22(日) 02:59:22.01 ID:szfvAdVAO
――緊急便――

兵士「揺らすなよ、麻酔は効いてるが重傷だからな」

兵士「せー……のッ!」
以下略



343:>>1 ◆FnwJR8ZMh2[saga]
2012/07/22(日) 03:00:34.90 ID:szfvAdVAO
 声を張り上げ、大きなキャリーバッグを引いてきたのは、何時もの白衣に身を包んだミーナ・カーマイン
 目元の化粧がいつもより濃いのは、恐らく見間違いではないのだと軍医は理解した
 そんな、気丈に振る舞う彼女の後ろから、最後の搭乗者であるフェルト・グレイスが付いて来る
 俯き、泣き腫らした目を隠すように、手提げ鞄を抱きしめて
 ミーナに比べるとかなりの時間を要しながら、輸送機の搭乗口に到着した
以下略



344:>>1 ◆FnwJR8ZMh2[saga]
2012/07/22(日) 03:02:51.18 ID:szfvAdVAO
 フェルトの問いに、三人は答えられなかった
 グラハムは無言のまま立ち尽くし、軍医は眼鏡の位置を直すも言葉を発せず
 ミーナは、無理に作っていた笑顔が、今にも崩れそうになっていて
 フェルトは、悟ってしまった
 グラハム達が、ガンダムの手により死ぬかもしれない、という事実を
以下略



345:>>1 ◆FnwJR8ZMh2[saga]
2012/07/22(日) 03:08:03.67 ID:szfvAdVAO
 瞬間、乾いた音が響き渡る
 落涙を拭おうともせず、半狂乱のまま行われた少女の嘆願を止めたのは、一発の平手打ちだった

ミーナ「……いい加減にして……!」

以下略



346:>>1 ◆FnwJR8ZMh2[saga]
2012/07/22(日) 03:11:06.57 ID:szfvAdVAO
ミーナ「三日三晩説得して最後は平手打ち……か」

ミーナ「正しさって、何なのかしらね」

グラハム「明確な基準があれば、戦争など起こりはしないさ」
以下略



347:>>1 ◆FnwJR8ZMh2[saga]
2012/07/22(日) 03:12:09.43 ID:szfvAdVAO
――秘密基地――

 煌々と辺りを照らす、大型の照明器具
 その下ではMSが次々と運ばれ、巨大な鉄の筒へと呑み込まれていくのが見える
 一体、これほどの電力を何処から供給しているのか
以下略



483Res/287.47 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice