過去ログ - マリーダ「了解、マスター」グラハム「マスターとは呼ぶな!」三機目
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346:>>1 ◆FnwJR8ZMh2[saga]
2012/07/22(日) 03:11:06.57 ID:szfvAdVAO
ミーナ「三日三晩説得して最後は平手打ち……か」

ミーナ「正しさって、何なのかしらね」

グラハム「明確な基準があれば、戦争など起こりはしないさ」

グラハム「だがあれだけ抵抗して見せたと言うことは、それだけ彼女が何か大きなものを背負っていたという証拠か……」

ミーナ「……またって……あの子、そう言ってたわ」

ミーナ「……調査するの? フェルトとリーサを」

グラハム「まさか」

グラハム「私は彼女と接するときは、一人の男として、友人として接すると決めている」

グラハム「たとえ彼女の素性がどうあれ、今更何かを追求するつもりはないよ」

ミーナ「……そっか」

グラハム「軍人失格だな、私は」

ミーナ「そうね、でも嫌いじゃないわ。そういうの」

ミーナ「ありがとうグラハム」

グラハム「礼には及ばん。あくまで私個人の意向だ」

グラハム「さて……次はカタギリの説得だな。気が重い」

ミーナ「手伝えることがあるなら、いつでもどうぞ」

グラハム「その好意に感謝しよう」

 やがて輸送機の影は高々と空へ舞い上がる
 巻き起こる風が責めるように二人の背中へと吹き付けられた
 それに後押しされるかのように歩を進める二人
 堪えきったのだろうか、はたまた堪えきれなかったのだろうか
 グラハムの隣からは、嗚咽交じりの呼吸が聞こえ始めていた
 施設内に着くまで数百メートル、グラハムが彼女の方を向くことは終ぞなかった


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