過去ログ - マリーダ「了解、マスター」グラハム「マスターとは呼ぶな!」三機目
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◆FnwJR8ZMh2
[saga]
2012/07/22(日) 03:11:06.57 ID:szfvAdVAO
ミーナ「三日三晩説得して最後は平手打ち……か」
ミーナ「正しさって、何なのかしらね」
グラハム「明確な基準があれば、戦争など起こりはしないさ」
グラハム「だがあれだけ抵抗して見せたと言うことは、それだけ彼女が何か大きなものを背負っていたという証拠か……」
ミーナ「……またって……あの子、そう言ってたわ」
ミーナ「……調査するの? フェルトとリーサを」
グラハム「まさか」
グラハム「私は彼女と接するときは、一人の男として、友人として接すると決めている」
グラハム「たとえ彼女の素性がどうあれ、今更何かを追求するつもりはないよ」
ミーナ「……そっか」
グラハム「軍人失格だな、私は」
ミーナ「そうね、でも嫌いじゃないわ。そういうの」
ミーナ「ありがとうグラハム」
グラハム「礼には及ばん。あくまで私個人の意向だ」
グラハム「さて……次はカタギリの説得だな。気が重い」
ミーナ「手伝えることがあるなら、いつでもどうぞ」
グラハム「その好意に感謝しよう」
やがて輸送機の影は高々と空へ舞い上がる
巻き起こる風が責めるように二人の背中へと吹き付けられた
それに後押しされるかのように歩を進める二人
堪えきったのだろうか、はたまた堪えきれなかったのだろうか
グラハムの隣からは、嗚咽交じりの呼吸が聞こえ始めていた
施設内に着くまで数百メートル、グラハムが彼女の方を向くことは終ぞなかった
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