過去ログ - マリーダ「了解、マスター」グラハム「マスターとは呼ぶな!」三機目
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◆FnwJR8ZMh2
[saga]
2013/02/07(木) 04:22:38.51 ID:J3/JFd5AO
はたと声のした方へ振り向く。
驚いたのは、誰のものかは分かっていたが、その誰かが問題であったから。
フォン「……まるで親の仇でも見つめるような目だ」
デュバル「フォン・スパーク……!?」
フォン「邪魔するぜ」
不敵な笑みに紅い瞳が光る。
だらしないともいえる着崩した身なりにボサボサの金髪、それでも隙一つ無い剣呑な雰囲気がただ者ならぬ印象を作り上げていた。
周りには彼一人とマスコットロボットが一機だけ。
どうやら監視役の兵士は捲かれたようである。
此処に来て日が浅い筈の男がやれることではないのだが、疑念はさして湧きはしなかった。
デュバル「何か用かね」
フォン「用が無けりゃ会いに来ちゃいけないか」
デュバル「君が求めているような情報を、こんな所でくすぶっている私が持っているとでも?」
フォン「俺に何が必要で、何が不要かを決めるのは俺だけだ」
デュバル「…………」
874『フォン、余計警戒されています』
フォン「あげゃげゃ、想定内だ」
掴みどころの無い、それでいて一種の危うさを秘めた感触。
一度MSで対峙した自分だからこそ分かることがある。
この男は、非常に危険だ。
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