過去ログ - マリーダ「了解、マスター」グラハム「マスターとは呼ぶな!」三機目
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◆FnwJR8ZMh2
[saga]
2013/02/07(木) 04:10:00.12 ID:J3/JFd5AO
通り過ぎる兵士に挨拶され、会釈する。
あれはユニオンのパイロットスーツだ。此処では国籍や人種による差別が見られないのが心地いい。
人革連ではあまり良い思いをしなかっただけに、なおさら強く感じるのかもしれない。
デュバル「ん……?」
搬入路には昼夜問わず人員と物資が送り込まれている。
そんな数多に分かれた支流の中で、ティエレンだけは目ざとく見つけてしまう。
視線を吸い寄せるのは、ティエレンとヅダ、結びついた二つの因縁によるものだろう。
あの時、幾何の違いさえあれば、ヅダは歴史の闇から抜け出せた筈だと。
その胸中にくすぶる思いが、いたたまれぬ過去が。
そう、目の前の鉄機へと、怨嗟の視線を送っていた。
「おぉ、怖い怖い」
デュバル「!」
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