過去ログ - 一方通行「青紫色の携帯電話」
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134: ◆hZ/DqVYZ7nkr[saga]
2011/12/03(土) 00:15:53.38 ID:mAbJ85Uao
垣根の手に残った袋は缶コーヒーが入った方の袋であった。
それから一本を残し残りを冷蔵庫にしまう。

「ほれ、新製品出てたからそれ買ってきた。不味くても全部消化しろよ?」

客室に入りつつ一方通行に投げ渡す。

「おかえりィ。気が利くじゃねェか垣根、アリガトウよ」

一方通行は新製品に楽しみを募らせ、機嫌良さげだ。

「おかえりなさい、垣根さん……あ、あのっあの!こんなにたくさんのフルーツジュースいいんでしょうかっ?」

嬉しそうに顔を緩ませ小さくぴょこぴょこ跳ねながらミサカ00001号は垣根の予想通りの反応をした。

垣根はその笑顔をみて、胸に二種類の痛みが走るのを感じる。
そして、それを必死に隠す。

「ただいま、ミサカちゃん。もちろんだ、フルーツサイダーとか炭酸系もあるから二人で分け合って飲みな」

髪を混ぜるように頭をくしゃくしゃと撫でる。

「わ、わわわ!ありがとうございます!とミサカは嬉しさでいっぱいな気持ちを表します!」

「喜んでくれたら何よりだ。今回俺は一方通行とミサカちゃん達に任せきりだからな」

垣根は胸に走る痛みを隠す、薄っぺらい笑顔を浮かべる。


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