191: ◆hZ/DqVYZ7nkr[saga]
2011/12/04(日) 07:47:56.90 ID:ex9AI0hxo
「ハッ!馬鹿らしいな」
――俺はそんなの認めねぇ。俺は無条件に人に好かれて良い人間じゃねぇんだ。そんな人間を無条件で友達と呼ぶやつを信用したりしねぇ……。
「上条、最終忠告だ。このまま俺の前から消えろ、そして二度とツラ見せんな」
「……そうやってまた嘘つきやがって……いいぜ、お前がそれで心から笑える日がくるってんなら、そんな薄っぺらい仮面で俺を騙せると思ってんなら――まずはそのふざけた幻想をぶち殺すッ!!」
ついに上条は殴った。
垣根は避けようともしない。
上条の拳はまっすぐ垣根の左頬に吸い込まれていった。
垣根がよろける。
「……借りは作らねぇ主義なんでな」
態勢を立て直し、上条の腹へ能力を使わず一発叩き込む。
「そっちはだいぶ手を抜いた様だが悪りぃが俺は手加減しなかった。じゃあな、地べたに這いつくばってろ」
そう言い残し、垣根は歩き出した。
「くっそ……まち、やがれ……」
上条はうずくまり、遠ざかる垣根の背中を見つめる事しかできなかった。
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