221: ◆hZ/DqVYZ7nkr
2011/12/05(月) 00:09:13.92 ID:8La7/OCFo
「そォだな……あンがとよ」
一方通行は唐突に垣根に礼を言った。
「おいおい、何だよ突然」
自然と笑顔がこぼれる。
「お前が電話して来てくンなきゃ俺はまだ一人ぼっちだった。お前が芳川と連絡取ろうと提案しなきゃ俺は……こんなに楽しい時間を過ごすことは一生なかったと思う」
「よせよ、そんなの俺だって同じだ。お前が実験即決する様なやつだったらずっと一人だったろうし、俺も道を踏み外していたと思うぜ」
「俺らが今笑えンのはやっぱ芳川のおかけだな」
芳川、とその名前を口にする時の一方通行はとても優しい顔をする。
「ここ数日は心が蘇って行くようだったな。お前と再会して心を覆ってた氷が溶けた」
「芳川と再会して、あったかさが戻ったな」
「だな、ミサカちゃんと出会って」
――優しさを思い出した。
二人はまるで遠い昔の事を話す様にここ一週間の出来事を話した。
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