52:やり直し、saga必要な時に限って忘れてしまう…… ◆hZ/DqVYZ7nkr[sage]
2011/12/01(木) 00:12:55.84 ID:/QGrE+6vo
クローンに直結する遺伝子という分野は一番聞きたくない答えであった。
学園都市で遺伝子研究をしている研究所は四つ。
他にもあるにはあるがAIM拡散力場の研究や各能力ごとの研究をメインにしており遺伝子研究はおまけみたいなものだ。
おおよその研究テーマ、理論を構築し、実験や証明、さらにそこからの発展はメインにやっている四つの研究所全てが揃う第七学区に持ち込まれ、そこの研究員の力を借り続ける。
全てを第七学区の研究所に投げてしまうこともあるレベルのごく小さな施設しか揃えられてはいないところもある。
今回のクローン技術は第七学区の遺伝子研究所が四つに分裂した最大の理由だ。
まだ一方通行と垣根が同じ研究所にいた頃は遺伝子研究をメインにやっている研究所はひとつであった。
そしてそこには人間のクローン技術の考えに大きく四つの派閥が存在していた。
ひとつはクローン技術なんて神への冒涜だ。
と考える学園都市にあまりにもふさわしくない宗教派。
ひとつは世に出せぬ物はやる意味がない、それをやる時間を遺伝子から全ての病を検出、治療する方法を探すべきだ。
と考える医療派。
ひとつは成功したとしても世には出せないから無意味、そんなことをする前にクローンを認めさせる世の中を作るべきだ。
と考える行政派。
そして、ひとつはそういう可能性があるならば研究するのが科学者だ。
と考える純粋派。
この四つの派閥で一番先にクローン人間を生み出したのは宗教派であった。
そして人間のクローニングを禁止する国際法律をつくり、開発陣自らその技術を禁止することにより、他の三派がその技術を使うこと、研究する意欲を衰退させてしまった。
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