930: ◆hZ/DqVYZ7nkr[saga]
2012/04/20(金) 22:24:38.11 ID:o8cvdhgIO
〜〜〜
「なぁ、上条」
垣根はサンドイッチを掴みながら、ぼけっとしている上条に声をかけた。
「なんだよ」
「美琴ちゃん振った事、後悔してる?」
そして、何やらぼーっとしている上条に全く表情を変えずに尋ねる。
返ってくる答えはわかっているという風に、興味無さ気だ。
「はぁ? んなわけないだろ、俺はインデックスを……守りたいんだからさ」
「じゃあなんでそんな暗い顔してんだよ」
答えが予想通りで、本題にすんなり入れた事に満足し、さらに尋ねる。
「いや、なんかさ」
「んー? 」
サンドイッチをパクつきながら、反応を待つ。
「強いなと、そう思ったんだよ。
あいつはすごいなと、そう……思ったんだ」
上条もやっとサンドイッチに手を延ばし答えた。
そしてそれは先ほど垣根が思った事と重なった。
「それでダメダメな自分に凹んでるってか? お前はまたインデックスちゃんを泣かす気か?」
「なんで、そこでインデックスが出てくるんだよ」
「お前が暗い顔をしていると、インデックスちゃんは悲しむぞ。
そして、それでもお前に重く感じて欲しくないから無理やり笑おうとする。
最低な悪循環だ」
自分の言葉が自分にも突き刺さった。
「……垣根、今日泊めてくれねーか? もちろんインデックスも」
「あぁ、いいぜ。むしろ、ありがたい。
ミサカちゃんも喜ぶ」
三つ目のサンドイッチを飲み込むと、垣根は安心したような表情を浮かべた。
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