966: ◆hZ/DqVYZ7nkr[saga]
2012/04/28(土) 02:37:48.96 ID:ZUJ42Ia1o
〜〜〜
―― こ、ここまでは予定通り。
佐天涙子は涙目になりながら、数人の男達に囲まれていた。
男達は下品な目付きで舐め回すように佐天の身体を上から下へと見る。
「お嬢ちゃん、こんな遅くにこんなとこ歩くなんて……馬鹿だねぇ。
あ、それとも俺たちみたいななのに声かけられるの待ってたとか?」
金髪のリーダー格の男が煙草に火をつけながらニヤニヤと尋ねた。
「ち、違います」
―― この人、発火能力者だ。
煙草に火をつけたとき、ライターのような道具は確認できなかった事から彼が能力者であると判断する。
―― というか、まっずい。
もし誰も助けに来てくれなかった時の事全く考えてなかった。
突然、恐ろしくなり足が震えはじめた。
だが、そんな心配はいらないのだ。
この街のこの学区には、ヒーローがいるのだから。
「あ? んだてめぇ? さっさと消えろ」
男達の一人が、路地裏の奥へ人影を見つけ怒鳴りつける。
「……」
怒鳴りつけられた男は何も言わずに、ゆっくりと男達に近づいて来た。
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