984: ◆hZ/DqVYZ7nkr[saga]
2012/04/30(月) 02:36:33.76 ID:+Xee8gWgo
「佐天さん、私達も同じですわよ」
白井は微笑む。
佐天の無事を喜ぶように、また、自身の心を誇るように。
「私達は四人でひとつのチームですの。
お姉さまに出来て佐天さんに出来ない事、初春に出来て佐天さんに出来ない事、私に出来て佐天さんに出来ない事……。
沢山ありますわ、でも……」
「私達に出来なくて、佐天さんに出来る事だって沢山あるんだよ、例えば今」
白井の言葉を御坂が繋いだ。
「初春さんを笑顔に出来るのは? 」
そして、初春に質問をぶつける。
「超能力者と御坂さんでも、大能力者で空間移動の白井さんでもなくて、何も出来ないと思い込んでる佐天涙子だけなんですよ」
「白井、さん……み、さかさん……ごめんなさい。初春も、ごめ、ん……」
佐天は、初春を抱きしめた。
「ほんと、お馬鹿さんですね、佐天さんは」
初春も、しっかりと抱き返す。
―― なんか、こういうの……いいな。
純粋な友情で繋がるっていいな。
きっとこれからこの四人は互いに助け合って、喧嘩したりもするだろうけど、きっと最後はこうやって笑いあうんだろうな。
上条も、頬を緩ませた。
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