過去ログ - 一方通行「青紫色の携帯電話」
1- 20
985: ◆hZ/DqVYZ7nkr[saga]
2012/04/30(月) 02:39:00.59 ID:+Xee8gWgo

〜〜〜

「あ、昨晩一方通行が来た事帝督に言うの忘れてたわ」

垣根が部屋を出て行き、一人きりになった途端、芳川は呟いた。

「まぁ、いいか……それより―― 」

芳川が手にするのは、十年の年季を感じさせる古ぼけた青紫色の携帯電話だ。
メールの受信を知らせるランプは、あの時からずっと存在を主張するかのように光っている。

二つ折りのそれを開くと、一方通行の顔を隠すように、新着メールあり、の文字が浮き出ている。

「なんか、怖いわね……」

送信者はわかっている。一方通行以外にありえない。

恐る恐る開くと、そこには一言だけ言葉が書いてあった。

その文字を見た瞬間、芳川は息を呑んだ。

そして、一粒涙をこぼす。

それは、一方通行の叫びであった。
垣根やミサカ00002号には決して言えないと彼自身が思い込んでいる、叫びであった。


『たすけて』





<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/763.30 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice