過去ログ - 俺の妹がこんなに可愛いわけがないSSスレ Part.12
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◆k4qYXRI5uY
[sage saga]
2012/05/17(木) 22:35:48.75 ID:c+4/7Sun0
そんなくだらない話をする事数分。
最終的に俺達は目を血走らせて胸倉を掴み合っていた。
「俺のマイプリティーエンジェル瀬名たんが不細工だと!? 言葉には――――――――――!!!???」
「俺の将来の婚約者がぼんち揚げなわけが―――――――――――――――!!!???」
な、なんだ!? この殺気は!!?
俺達は瞬間的にやってきた物凄い殺気に鳥肌を立てて咄嗟に離れた。
明らかにヤバい! この殺気はヤバ過ぎる!!
戦闘態勢をとると周りを見る。
「「………」」
「こんにちわ、お兄さん」
「よ、よぉ」
あやせがいた、ニコニコと笑って。
「ところで、いきなりですが私の武器は何だと思います?」
さ、さぁ、何なんだろうな?
魔法使いの杖とかか?
俺は現実から目を逸らして、適当な事を考える。
だが現実は変わらない、あやせが背中に背負っている武器が変わる事も無いのだ。
「もう、ちゃんと見てくださいよ、背中の武器を」
「あ、あぁ、分かった。弓使いか、格好良いな。でも、一つ聞いていいか?」
「はい、何ですか? おにいさん」
「……なんで弓を引いているんだ?」
「あぁ、これですか、何か知らないですけど私が敵と認識した対象に攻撃してしまうみたいなんです」
ギシギシと反る弓を見ながら俺は冷や汗が吹き出てきた。
「だから、逃げないで下さいね。おにいさん、そしてその他さん」
「「緊急回避ぃいいいいいいいいい!!!!!」」
俺達が立っていた場所を弓矢が通過していく。
どこかに刺さったのだろう、カカカカッという軽快な音が耳に届いてきた。
あ、危ねぇ。
「なんて、冗談ですよ」
「矢を放っときながら言う台詞じゃないからねっ!?」
勢いよく立ち上がると思い切りツッコむ。
背筋を伝う冷や汗の嫌な感覚を気にしながら改めてあやせを見てみると、ふむ、やはり武器だけではなく、格好も一応弓使いっぽくなっている様だ。
と、言う事は我が友、赤城の職業は格好から察するに……金持ち?。
「おにいさん、現実を見てください。赤城さんはどう見ても王子ですよ」
「あぁ、そうか、やっぱりそうなのか、理解した。ところであやせ、その弓重そうだな、持ってやるからちょっと貸してくれないか?」
「おい!今そいつに武器を渡すんじゃねぇ!! 俺が狙われる!!」
ちっ、勘の良い奴め。
「ところでおにいさんはなんの職業なんですか?」
「俺? う〜ん、見てないから分からんなぁ」
「まぁ、格好から察しますと侍? ですかねぇ」
うむ? 確かに……。俺の格好は侍っぽいかも知れん。
今の俺はちょっと薄汚れた着物の袖を両方とも垂らして着ていた。自分で言うのもなんだがだらしがない。
「いえ、やっぱり違うみたいですね。格好から察するに浪人ってところでしょう」
「……あやせ、言葉の暴力でググってみるんだ。きっと俺の今の気持ちが赤裸々に書かれてるから」
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