過去ログ - 俺の妹がこんなに可愛いわけがないSSスレ Part.12
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701: ◆Koneko/8Oc[sage saga]
2012/06/17(日) 17:02:07.55 ID:4ZBc2X6so

「まあいいや、じゃあ好きになるってことは、その犯人がイケメンとか?」

「いいえ、どこにでも転がっていそうな地味で鈍感な男子高校生という設定です。
 でも、“あや乃”にとっては特別な存在で、誰よりも格好よくて素敵な人に見えるんです」
以下略



702: ◆Koneko/8Oc[sage saga]
2012/06/17(日) 17:03:04.73 ID:4ZBc2X6so

今日のあやせはテンションが高めで、それにどことなく落ち着きがない。
そうかと思えば、ときおり不安そうな表情で俺の顔を覗き見る。
俺と手を繋いで歩きながら、今もしきりとあちこちに視線を彷徨わせていた。

以下略



703: ◆Koneko/8Oc[sage saga]
2012/06/17(日) 17:03:42.32 ID:4ZBc2X6so

「付いてんのはさっきから知ってたけど、それがどうかしたのか?」

「もうっ、知っているなら拭いてくれてもいいじゃないですか。
 お兄さんは、女の子の口にソフトクリームが付いてても恥ずかしくないんですか?」
以下略



704: ◆Koneko/8Oc[sage saga]
2012/06/17(日) 17:04:18.50 ID:4ZBc2X6so

「それじゃあ、登場人物の性格付けとかは決めてあんのか?」

「犯人の高坂京介は、一見するとぶっきらぼうなんです。
 でもそれは単なる照れ隠しであって、実は女の子にはとっても優しい人なんです。
以下略



705: ◆Koneko/8Oc[sage saga]
2012/06/17(日) 17:04:57.43 ID:4ZBc2X6so

小説の中の“あや乃”、それはあやせ自身がモデルだ。
自分で自分の性格を言うのは難しいことだし、あやせもそれはわかっているようだ。
俺に言わせれば、あやせは稀なほど純真で素直な心の持ち主だと思う。
勝手な思い込みからときには暴走することもあるが、それはあやせの魅力の一つでもある。
以下略



706: ◆Koneko/8Oc[sage saga]
2012/06/17(日) 17:05:36.03 ID:4ZBc2X6so

「……だよな、あやせが俺みたいなヤツとデートしてくれるわけがねえもんな。
 後輩に告白されて有頂天になったはいいけど、付き合い始めたらすぐに振られちまうし。
 あやせから呼び出されたらホイホイと出掛けて行くような男だし。
 デートどころか、こうしてあやせに口を利いてもらえるだけでも俺は感謝しねえと……」
以下略



707: ◆Koneko/8Oc[sage saga]
2012/06/17(日) 17:06:17.60 ID:4ZBc2X6so

「あ、あの……“あや乃”が犯人を捕らえて警察へ連行するシーンなんですけど……」

俯き加減でボソボソと言うあやせ。

以下略



708: ◆Koneko/8Oc[sage saga]
2012/06/17(日) 17:07:13.19 ID:4ZBc2X6so

なるほど、“あや乃”はアホの子だったと。
警察にすぐに通報するわけでもなく、連行する途中で犯人からの誘いに乗っちまうとはな。
もしかして、最後は“あや乃”も共犯でしたっていうオチじゃねえのか?

以下略



709: ◆Koneko/8Oc[sage saga]
2012/06/17(日) 17:07:59.27 ID:4ZBc2X6so

あれ? ちっとばかし、雲行きが怪しくなってきたかも。
俺の予想じゃこの辺であやせが怒るか、さもなくば茶化す筈だったんだが……。

「――なっ、あやせ、どうしようって……」
以下略



710: ◆Koneko/8Oc[sage saga]
2012/06/17(日) 17:12:40.62 ID:4ZBc2X6so

他の男だったら、こんなときにどんな反応を示すんだろう。
気の利いた台詞のひとつも口にした後で、優しく彼女を抱擁したりでもするのか。

「えっと、俺は……俺は、もう逃げたりなんかしねえから。
以下略



711:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]
2012/06/17(日) 18:42:08.04 ID:qc3tWu0J0
695です

>>696 サンクス!

>>697 乙です 短編ながら良いもの読ませて貰いました


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