過去ログ - 女侍「働きたくないでござる! 絶対に働きたくないでござる!」
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4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)[sage saga]
2011/12/03(土) 16:14:23.50 ID:YI4xFZu30
男「ここにするか……」

 目をつけたのは、絵戸の少し端にある小さな茶屋。
 客入りが少なく、落ち着いて食事が摂れる場所を探した結果ここに行き着いた。
 のれんを潜り、店員さんからの案内を待つ俺の目に飛び込んできたのは、とある先客だった。

女侍「ふぁんふぉおふぁわり!」

 何と言っているのか分からない……。
 それというのも、彼女はまるでリスのように口に物を目一杯ためているからなのだが。
 ……というか食べながら口を開くなよ……。

 絵戸っ子の行儀悪さ(この女だけかもしれないが)に若干辟易した俺は、店員さんの到着を諦め自分で席に着くことにした。
 勿論、この行儀悪い女とは距離を取ってだ。

女侍「……むぐむぐ、んぐっ……おい、聞こえなかったのか! 団子おかわりだ!」

 ああ、今団子おかわりっていってたのか……。

女侍「なんだ……聞こえていないのか? おい、団子おかわりと言っている!」

 客席とはのれんによって隔てられている厨房へと向かって、女が口を開く。
 店員さんからの反応はない。どういうことだろう。

少女「……うるさい。今作ってるんだから大人しく待ってて」

 そう思っていたら、俺よりも少々若いくらいの娘が厨房からちょこんと顔を覗かせた。
 団子女とは顔見知りなのか随分とぞんざいな扱いだ。

少女「……あ、お客さん。ごめんなさい、注文が決まったらそこのボタンでお願いします」

男「あ、うん、ありがとう」

 俺に気付いた彼女はそう言って、再び厨房へと姿を消した。


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