21:唯「けいむしょ!」[saga sage]
2011/12/11(日) 01:50:55.24 ID:7v7ukZr00
医官「はい、体温計見せる〜」
エリ「あっ、はいっ、あれ?」ゴソゴソ ゴソゴソ
医官「はい、遅い〜」
エリ「す、すみません」サッ
医官「はい、健康〜」
エリ「あ、ありがとうございました」ペコリ
午後3時25分 脱衣所
唯「おっ風呂、おっ風呂♪ フンフフーンフーンフーン♪」
入浴も週二回。それ以外の日はどうするのかというと、バケツのお湯で足を洗うのとタオルで
身体を拭くだけ。
だから石けんで身体が洗えて湯船に浸かれる入浴の日は、袋菓子の出る祝祭日と同じくらい
楽しみなのです。
ただし、お風呂場は狭いので受刑者は二班に分かれて、交代で入ります。それと入浴中は交談
禁止だから、ちょっと味気無いかな。
純「あ、平沢さん、お疲れ様」
唯「お疲れ様、純ちゃん。洗濯物集め?」
純「はい」
唯「大変だよね、掃夫さんのお仕事」
純「……あの窓ガラス、どう思います?」
唯「窓? ああっ、ガラスが入ってないみたいだね! すごい! アレって純ちゃんが磨いたんでしょ!?」
純「そう言ってくれるの平沢さんだけです。みんな、私の事を悪く言うんですよね」
唯「え? どうして? 純ちゃんは立派に掃夫さんのお仕事を務めてるじゃない」
純「そう、ですよね…… そうですよね! みんなの洗濯物をたたんで揃えたり、食器についた
残飯集めたり、手を抜かずに窓ガラス拭いたり。ミスも無く、先生に注意もされず、みんなが
嫌がる工場の雑用を一生懸命やってる……!」
唯「うんうん、立派に務めてるよ」
純「でも、陰でコソコソ言う人がいますから。……飯田さん、最近休憩時間は食堂に入って
ませんよね」
唯「慶子ちゃん? そう言われてみれば、そうだね」
純「みんなから陰で『ティッシュちゃん』って呼ばれてるんですよ」
唯「ティッシュちゃん?」
純「こないだの入浴の時、アソコにティッシュの切れ端がくっついてるの見た人がいたんです」ヒソヒソ
唯「あ、アソコに?」ヒソヒソ
純「アソコに」ヒソヒソ
唯「はー、そんな事がねぇ……」
純「私、飯田さんのアソコにティッシュがくっついてた事、先生に報告しておいたんです」
唯「え!? そんな事までさわちゃん刑務官に言うの!?」
純「はい。何でも全部ご報告した方が先生にかわいがられますから」
唯「かわいがられる?」
純「かわいがられます。……あっ!」タタッ
唯「ほえ?」
純「先生! 洗濯物の片付け、終わりましたぁ!」ペコリ
さわ子「よし!」
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