過去ログ - 禁書「イギリスに帰ることにしたんだよ」 上条「おー、元気でなー」
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◆ES7MYZVXRs
[saga]
2012/08/21(火) 10:48:36.34 ID:g/v3slEao
「……あれは」
上条は思わず立ち止まって、ただそれを凝視する。
超電磁砲だ。
普通の人なら何かの能力である事くらいしか分からないかもしれないが、上条は一瞬で断言できる。
美琴にはインデックスを探しているというメールを送った。
もしかしたら、それでこの騒ぎに巻き込まれてしまったのかもしれない。
上条は、美琴が洗脳されているという最悪の事態を想定しつつ、とにかく超電磁砲のおおよその発射地点まで行ってみることにした。
***
上条はおそらく超電磁砲が発射されたであろう地点までやってきた。
といっても、あくまで目測によるものなのでズレている可能性が高い。
しかし、ヒントはある。それは周りの学生達だ。
いくら学園都市だとしても、あれ程派手な能力は中々見ない。
それ故に今上条がいる場所でも皆ざわざわとしており、時折ある方向を指さしたりしている。
こうやって、情報は人を介して繋がっていく。上条はそれを辿っていけばいい。
とりあえず、学生達が指差したり不安そうに見ている方向へ走り出そうとする上条。
次の瞬間、何者かに左腕を掴まれた。
そして間髪入れずに、なんと体が上空10メートル以上へと飛び上がった。
「ッ!!!」
「大人しくしろっつの!」
それは無理な相談だ、と上条は思う。
別に高所恐怖症というわけではないが、人間は普段は地面に足をつけて生活する生き物だ。
それがいきなりこんな大空へ放り出されてパニックを起こさないわけがない。
その一方で、上条には今の声に聞き覚えがあった。
それも、このまま落下して死ぬなんていう事はないだろうという信頼は置けるくらいの相手だ。
そのまま二人はさらに高い所まで昇っていく。
初めは本当に飛んでいるのではないかと思ったが、良く見てみるとトントンッと周りの建物の壁を踏み台にしてジャンプしているようだ。
脳裏に昔観たスパイダーマンという映画が思い浮かぶ。
それから少しして、高層ビルの屋上へと二人は降り立った。
「……御坂、いきなりこれは心臓に悪いからやめてくれ」
上条は少しげっそりとした表情で目の前の相手に言う。
肩まである茶髪に常盤台中学の制服に身を包んだ少女、御坂美琴だ。
「いちいち時間勿体無いじゃない」
「つかわざわざこんな所まで来る必要あったのか?」
「あるわよ。今の騒ぎに紛れて何かしかけられたら嫌だし。それより」
美琴はズイッと一歩こちらに踏み出す。
「あのシスターがさらわれたわ」
美琴の簡潔な一言。
上条はそれで地の底へと叩き落されたような絶望感を味わう。
「だ、れに…………?」
「結標淡希」
「な、何でだよ!! あの人にそんな事する理由が…………」
上条は言葉の途中であることを思い出す。
洗脳能力者の存在だ。
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