過去ログ - 禁書「イギリスに帰ることにしたんだよ」 上条「おー、元気でなー」
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465: ◆ES7MYZVXRs[saga]
2012/10/05(金) 00:24:19.08 ID:pcQh2Egxo

ここで上条はとあるものを見つける。
そしてそのままじーっとその方向を見たまま固まってしまった。

浜面は怪訝そうな表情で上条の視線を目で辿る。
その後、何を見たのか一瞬で顔を真っ青にする。
上条の視線の先にあったものは――――。


「お、おい待てよ……まさか…………」



***



高層ビルの最上階にある高級レストランのような部屋に食蜂と垣根は変わらずに居た。
実はこの部屋は常盤台中学の上層にあるとある一室だ。
外を見渡せるように作られたガラス張りの一面からは、息を飲むほど綺麗な夕暮れを見ることができる。
学校にこんな部屋が存在するのは通常ありえないが、ここがお嬢様学校だと考えれば少しは納得できるかもしれない。

食蜂はそんな光景を眺めながら口を開く。

「ロマンチックねぇ」

「……そうか?」

「えー、こういう良さ分からなぁい?」

「まったく分かんねえな」

垣根はテーブルからジョッキを取ると、グイッと中身を飲み干す。

「もう、昼間からどれだけ飲んでるのよぉ」

「さぁな。つっても酔いなんてもんは覚まそうと思えば能力で一瞬で覚ませられるし、特に問題はねえよ」

「演算に支障をきたすんじゃないのぉ?」

「そこまでいく前にリセットするって話だ」

「何でもありねぇ、あなたの能力って」

食蜂は呆れたように言う。
そして視線を少し横にずらして、

「ふふ、あなたもお食事どうかしらぁ?」

「……いらないんだよ」

食蜂と垣根から少し離れたテーブルにインデックスは座っていた。
特に縛られている様子もなく、自由に動き回れるようにはなっている。
しかし、レベル5という存在が冷たい鎖のように彼女の動きを制限させる。

「あらぁ、なかなかの大食い力だって聞いたけどぉ?」

「うん。正直言うと今は物凄くお腹が減っていて、その気になればあなた達のテーブルの上のものは全部食べられる勢いなんだよ」

「そりゃ凄まじいな」

「でも、それだととうまが作ってくれる晩御飯が食べられなくなるから我慢するんだよ」

「へぇ……。でもでもぉ、上条さんがちゃんと助けてくれるっていう保証はないんじゃなぁい?」

「あるよ」

インデックスは真っ直ぐな瞳で食蜂を見つめて即答する。
一瞬、ほんの一瞬だけ食蜂の表情が歪んだような気がした。

「とうまは絶対に来てくれる。いつだってとうまは私のことを助けてくれた」

「……ふぅん。でも私ってそういう感情論好きじゃないわぁ」

「そうか? 俺は割と好きだぜそういうのも」
 


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