過去ログ - 禁書「イギリスに帰ることにしたんだよ」 上条「おー、元気でなー」
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464: ◆ES7MYZVXRs[saga]
2012/10/05(金) 00:23:34.45 ID:pcQh2Egxo

『…………仕方ない、ヘリはこのまま進め』

「え、いいんですか?」

『あぁ、どうやらギャラリーに居た学生の能力の暴走だったらしい。それだけで予定を大きく変更するわけにもいかない』

無線が切れると同時に、上条と浜面はハイタッチをする。
これで、後は常盤台まで行くだけだ。

上条は椅子に深く座って、窓から見える茜色に染まった空を眺めて一息つく。
こんな時じゃなければこの空の景色にも綺麗だなーと素直に感動できたのだろう。
しかし、状況が状況なので手放しで気を抜くことはできない。

「……とりあえず一段落か」

「そうだな。まだハイジャックはバレてねえから軍用ヘリに追い回されるなんて事もないだろうし」

「そういや学園都市にはそんなもんがあるんだっけか」

「あぁ、HsAFH-11……通称六枚羽だな。俺は実際に追い回されたんだアレに。絹旗が居なかったら今頃死んでる」

「お前も大概ありえねえ人生送ってるんだな」

「あんたにだけは言われたくねえよ」

浜面はそう言って笑う。
笑いが出てくるというのはそれ程落ち着いてきた証拠だ。

だが、そうなってくると急に様々な心配が頭に浮かび上がってくる。
上条は気まずそうな顔をして、

「そういや、こんな事して俺学校とか大丈夫なのか……?」

「あ、そうか。あんたは学校があるんだよな。まぁ、ぶっちゃけ停学で済むレベルではないわな」

「ですよねー」

「どうすんの? その気ならスキルアウトも紹介するし、アイテムに転がり込んだっていいと思うけど」

「……食蜂をとっちめたら力を使わせて隠蔽させる」

「おぉ、そりゃ名案だ。けどレベル5に言うこと聞かせられるか?」

「俺の右手があればレベル5でもただの女の子にできるはずだ」

「なんかそのセリフエロいな」

「エロくねえよ。インデックスが聞いたら頭噛み砕かれるからやめろよ」

「はは、ちげえねえ」

浜面は再び笑うと、今度はパイロットの方に向かって口を開く。

「そうだ、あんたもそこまで緊張しなくていいぜ。パニクって操縦ミスとかされるとたまんねえからな」

「じゅ、銃を向けられて平常心で居られるわけがないだろう……!!」

「ん、あー、それもそっか」

浜面はそう言うと、銃をベルトに挟み込む。

「それで、このコースは常盤台中学の近くを通るんだよな?」

「そうだが……まさかそこで降ろせというのか……?」

「できねえか?」

「敷地内というのは無理だ。スペースはあっても無許可では迎撃される可能性が高い」

「おっかねえなオイ」

「俺の右手でも守り切るには限度があるからな……それならどこか近くで降ろしてもらうしかないか……」

「けどヘリなんて目立ちまくりだし、学校の敷地内に入る前に確実に襲われるぞ」

「じゃあどうする…………ん?」
 


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