過去ログ - 禁書「イギリスに帰ることにしたんだよ」 上条「おー、元気でなー」
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511: ◆ES7MYZVXRs[saga]
2012/11/25(日) 02:32:47.21 ID:VBYVP1jFo

その後糸が切れた人形のように地面に倒れる二人を見て美琴が口を開く。

「避ける素振りも見せなかったわね」

「だからって容赦無いわね第三位」

「気絶させただけだっつの。アンタの能力みたいにくらったら終わりじゃないわよ」

「それに白井さんは御坂さんの電撃は受け慣れていますものね」

「ははは……」

「つーか、そこのバカップルはいつまでそうしてる気だオイ」

ここで麦野が呆れ半分、怒り半分といった様子で浜面と滝壺を見る。
さすがにまたキスをしているというわけではないが、それでもまだ二人は抱き合っていた。

浜面は麦野の言葉で我に返ったらしく、すぐに離れた。

「わ、悪い。まだ終わってねえんだよな」

「ごめん、むぎの。はまづらが暖かくて心地よかったからつい」

「滝壺……」

「だから何でまたそういう空気になんだよバカップルがァァ!!」

再びイチャイチャしようとする二人に対し、ついに麦野が爆発する。
これが普通の女の子なら可愛いものなのだろうが、麦野の場合は大惨事に繋がる。

「落ち着きなさいって……それより」

美琴は苦い顔をしながらそれをなだめつつ、辺りを見渡す。
自分達を取り囲む常盤台生達はまだ様子がおかしい。
これは今の内に彼女達も気絶させておくべきなのではないか。
そう判断した美琴は右手に電気を集中させバチバチと音を鳴らす。

「おい待て」

だがそうも事を上手く運べない。
麦野が声を発した次の瞬間、常盤台生達は一斉に掌をこちらにかざしていた。
美琴は顔をしかめて、

「……調子が戻ったって事かしら」

「ったく、テレポーター二人とどっちが面倒か微妙なところね。暗部の仕事でもこれだけのレベル3以上を相手にしたことなんてなかったわよ」

「泣き言は言ってられませんわ。学友を傷つけるのは忍びないですが、やむを得ません」

「レベル0の俺からすればこれはもう完全に詰んでる状況なんだけどよ……」

「大丈夫、はまづらは私が守るから」

それぞれの心持ちには差があっても、状況は待ってくれない。
その後、大ホールには再び能力による破壊の音が連続した。
 


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