過去ログ - 禁書「イギリスに帰ることにしたんだよ」 上条「おー、元気でなー」
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536: ◆ES7MYZVXRs[saga]
2012/11/28(水) 00:30:05.37 ID:NuCo0RDNo

美琴は不機嫌そうにこめかみをピクピクといわせ、

「なんかそこまで極端に豹変するのもムカツクわね……」

「えぇ〜、だって御坂さんが言ったんじゃなぁい!」

「ふふ、でも私もそうやって元気いっぱいのほうが良いと思うんだよ」

「さっすがインデックスさんは分かってるわぁ! 抱擁力ってのが違うわねぇ」

「うっさいわよ!」

「はは、確かに御坂に抱擁力ってのはねえな」

「…………」

「そんなに睨むなよ!?」

「違う、そこじゃなくてその腕よ!!!」

「へ? ……あー」

そういえば腕にはまだ食蜂が抱きついている。
そしていざそちらに注意を向けると、先程までは気にならなかった感触に気付き始める。
腕に押し付けられるこの柔らかいもの、これは十中八九胸だ。

これ程までに巨大なのにどうして気にならなかったのか。
それはおそらく先程まではただ食蜂を救ってやりたいという気持ちだけでいっぱいだったからだろう。

「どうしましたぁ、上条さぁん?」

「あ、いや、な、なんか腕に当たってるかなーって……」

「当ててるんですよ?」

「ぶっ!! マジでそんな台詞言う子なんて居たんだ!!!」

上条は割と本気で感動する。
だが、すぐに対面の席から氷点下の視線を感じたので、

「あ、いや、これは色々とマズイからできれば離してもらえると上条さん的には助かるというか」

「えー、上条さんはこういうの好きじゃないんですかぁ?」

「好きだよ!! 好きだけども!!」

「ちょっとアンタ!!!」

「とうまああああああ!!!!!」

ついに爆発した向かいの二人。
次の瞬間にはキラリと鋭利に輝く牙と青白い電撃が襲いかかってきた。

「うおおおおああああああ!!! お、おい御坂電撃は洒落になってねえから!!! あとインデックスは人の頭をゴリゴリすんなあああああああ」

「がるるるるるるるるるる」

「やっぱり胸か!!! そんなにあの脂肪の塊が大好きなのかあああああ!!!!!」

その間、食蜂はしれっと上条から離れて難を逃れている。

そして彼女はそうやって騒ぐ三人を眺めて微笑む。
今からでも遅くはないかもしれない。
もう逃げてはいけない。
本当の絆というものがあるなら、真っ直ぐ向き合ってそれを手に入れたい。


「ありがとう」


食蜂の小さな声は三人には聞こえていなかったが、彼女はそれでも満足した様子だった。
 


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